Project/Area Number |
23K02876
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 10020:Educational psychology-related
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
橋本 祐子 関西学院大学, 教育学部, 教授 (80228428)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
滑田 明暢 静岡大学, 大学教育センター, 講師 (00706674)
熊木 悠人 福岡教育大学, 教育学部, 講師 (50802815)
戸田 有一 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (70243376)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 公平観 / 道徳性発達 / 分配的公正 / 責任分配 / 文化による多様性 |
Outline of Research at the Start |
本研究は「どう分配することが公平なのか」という幼児・児童の考えについて、報酬と責任の両分配場面で調査し、道徳性発達の一側面の様相を解明しようとするものである。幼児・児童を対象に、報酬と責任の両場面における公平な分配についてのインタビュー調査を行い、報酬分配のパターン別比率と責任分配のパターン別比率の各発達的変化を横断的および縦断的に明らかにする。さらには、複数の国において調査を行うことで、報酬と責任の分配における幼児・児童の公平観の発達に文化的背景による多様性が見られるのかを検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
子どもが報酬をどのように分けるのかという発達研究には膨大な蓄積があるが、これらの正(報酬)の分配に関する研究に対して、負の分配と考えられる責任(負担)の分配については、幼児や児童に関する発達研究は極めて少ない。そこで本研究は「どう分配することが公平なのか」という幼児・児童の考えについて、報酬と責任の両分配場面で調査し、道徳性発達の一側面の様相を解明しようとするものである。 また、正(報酬)の分配に関する研究に対して、負の分配と考えられる責任(負担)の分配については、家族間の家事・子育て・介護の分担、温室効果ガス削減負担の国家間での分配など、多領域で議論されてはいるものの、幼児や児童に関する発達研究は極めて少ない。さらに、報酬の分配については、文化によって公平な分配のパターンの傾向が異なることが報告されているが、責任の分配について文化的背景を考慮し、比較したり多様性を検討したりした研究はほとんどない。そこで本研究では、複数の国・地域において調査することで、報酬と責任の分配における幼児・児童の公平観の発達に文化的背景による多様性が見られるのかを検討することを目的とする。 これまで報酬と責任の両場面における分配を分析するために4つの分配タイプ(均衡、均等、利己、利他)からなる枠組みを考案し、幼児の公平観の発達について調査を行ってきた。その後、報酬と責任では幼児・児童の分配パターンが異なるのかという問いに至り、小学生を対象とした横断的・縦断的研究を重ねてきた。2023年度は、2022年度に国際学会誌に掲載された幼児・児童の公平観の発達に関する理論的基盤となる論文の内容を深化させ、文化的背景を考慮した理論論文を検討するための研究会を毎月1回のペースで行い、論文執筆の準備を進めた。また、海外における共同研究者との交渉を始めており、2024年度は試行的調査の実施に向けて準備を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年度は、予定していた国際学会における海外の研究者との研究交流を行うことができず、試行的調査の具体的な計画につながらなかったため。しかし、海外における共同研究者との交渉を始めており、2024年度は試行的調査の実施に向けて準備を行う予定である。幼児・児童の公平観の発達に関する理論的基盤となる論文の内容をさらに進め、文化的背景を考慮した理論論文を検討するための研究会を毎月1回のペースで行い、論文執筆の準備を進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度に開催される国際学会で研究発表をする予定であり、複数の国・地域における国際共同研究の展開につながるよう海外の研究者との研究交流を行う。また、すでに交渉を始めている海外の共同研究者との試行的調査の実施に向けて、調査方法の妥当性の検討など、必要な準備を進める予定である。さらに、文化的背景を考慮した公平観の発達の理論的基盤について検討を進めており、論文執筆・投稿に向けて準備を行う予定である。
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