The support program of worring, talking and problem solving for children with autism :approach through study science.
Project/Area Number |
23K02898
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 10020:Educational psychology-related
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Research Institution | Jissen Women's University |
Principal Investigator |
長崎 勤 実践女子大学, 生活科学部, 教授 (80172518)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉井 勘人 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (30736377)
板倉 達哉 学校法人文京学院 文京学院大学, 保健医療技術学部, 非常勤講師 (90817157)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 生産的失敗 / 自閉スペクトラム症児 / 問題解決 / 葛藤 / 対話 / 自閉症児 / 相談 / 解決 / 支援プログラム / 学習科学 |
Outline of Research at the Start |
近年、対話や周囲からの足場かけを通しての気づきや、既知概念の修正、生産的失敗等による学び=学習科学、また社会・感情学習(SEL)への注目が増している。自閉スペクトラム症(ASD)児等の学習支援においても、社会参加の観点から、集団への適応に加え、様々な葛藤場面や失敗場面での、柔軟な情動調整力や回復力の重要性が指摘されている。本研究では、近年の学習科学や社会・感情学習の成果を参考にし、発達年齢4-5歳水準のASD児を対象とし、「迷い、相談し、解決する」プロセスを重視した学習・発達支援プログラムの開発を行い、発達障害児の学習支援分野に新たな展望を見い出すことを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
1.支援プログラムの開発:以下のプログラムを開発した。活動には、【問題との遭遇】や【葛藤】における「情動調整スキル」、【葛藤】や【問題解決】における「会話・話し合いスキル」が埋め込まれている。 (1)始まりの会での「なぞなぞクイズ」(2)宅急便ゲーム・玉入れゲーム: 宅急便ゲームでは注文を受け、宅急便を届けるが、ピアが注文を忘れる・間違う、欠品になるなどの失敗状況をつくって問題解決を行う等。(3)劇「おおかみと7匹の子やぎ」「赤ずきんちゃん」:おおかみ役の時に、子やぎ・赤ずきんちゃんにばれ、次の作戦(変装等)を補助指導者(ST)と相談して決める。(4)宝探し・迷子探しゲーム:探し場所・迷子の子どもについて文字で書いたヒントを手がかりに、宝・迷子を探す。(5)おやつ場面:カフェでの、ウエイトレス、コック、お客の役割の選択について話し合う。注文の際には、希釈飲料の種類、カップの大きさ、トッピングなどで料金が異なる設定。 2.プログラムの実施:分析が終了した、自閉スペクトラム症(ASD)A児(7歳)に対し、意図と注意を共有する「宅急便ゲーム」について述べる。【問題との遭遇】、【葛藤】場面で、情報提供と情動共有の習得を促すこと、また他者との対話的な【問題解決】を促すことを目標にした。指導経過の分析の結果、A児は「情報提供」「情動共有」の支援によって「他者への注目」の習得を、対話的な問題解決の支援によって「他者との目的・意図(プラン)の共有」の習得が促された。【問題との遭遇】、【葛藤】場面での情報提供、情動共有、問題解決の支援が螺旋的に相互に発達を促した結果、A児は会話によってピアと注意・意図・気持ちを「共有」できるようになり、協同活動の発達へと繋がったと考えられた。 3.典型発達児の「迷い、相談し、解決する」プロセスの検討:2-6歳に対して遊び場面を観察し「迷い、相談し、解決する」の実態を分析中。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
支援プログラムの開発と実施は順調であった。典型発達児の観察については分析中である。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き支援プログラムの開発・修正を行い、ASD児への支援プログラムの実施・分析方法の検討を行い、典型発達児の観察・分析を行う。
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Report
(1 results)
Research Products
(16 results)