Project/Area Number |
23K02938
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 10030:Clinical psychology-related
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
上田 修史 香川大学, 医学部附属病院, 准教授 (20524060)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉元 幹史 香川大学, 医学部, 教授 (10243768)
田岡 利宜也 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (10403784)
野口 修司 香川大学, 医学部, 准教授 (40813431)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2026: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 腎移植ドナー |
Outline of Research at the Start |
本邦で実施される腎移植の約9割は生体腎ドナー(以下ドナー)に依存している。しかし、多くのドナーは腎臓の提供を後悔することから生じる「健康関連QOL(health related quality of life: HRQOL)の悪化」に直面することが明らかとなっている。 すでに申請者は2020年から臨床心理士の協力のもとドナーの精神的評価とケアを開始しているが、本研究では移植医だけでなく精神的評価、治療を専門とする臨床心理士が介入し、早期からドナーの精神的健康の低下を予測することによって、全く新しいコンセプトのHRQOLの低下の予防法を開発することを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本邦で実施される腎移植の約9割は生体腎ドナー(以下ドナー)に依存している。多くのドナーは腎臓の提供を後悔することから生じる「健康関連QOL(health related quality of life: HRQOL)の悪化」に直面することが明らかとなっている。本研究では、移植医だけでなく精神的評価、治療を専門とする臨床心理士が介入し、早期からドナーの精神的健康の低下を予測し、HRQOLの低下の予防法を開発することを目的としている。そこでドナーのQOLや解決構築度尺度に関する研究を継続している。 これまでのSF-36によるQOLと解決構築度尺度の関連を検討してみたところ、症例数がまだ少ないためか有意な関連(解決構築度尺度の有用性)は証明できなかった。またドナーの解決構築度尺度のアンケートの回収率、特に術前に病棟で依頼したアンケートの回収率が非常に悪いことが判明した。2020年11月から2023年5月の間、回収率は16/29名(55.2%)であり、スタッフに改めて研究内容やアンケート回収について周知を行った。2020/11月から2024/2月までの間に研究に同意が得られたドナー37名のうち、術前、術後3ヶ月ともにアンケートを回収できたのは21名であり、うち回答に不備があった1名を除いた20名について解析を行った。術前と術後3ヶ月での解決構築度尺度の点数(平均値、標準偏差)はそれぞれ49.00±5.57、48.95±7.22とほとんど変化がなかった。ドナー各々における術前と術後3ヶ月での解決構築度尺度の点数にも相関が得られなかった(R2=0.0229)。面談については臨床心理士の協力がえられており、ほとんどのドナーに対して行えているが、引き続き症例数を増やして検討をすすめる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の予定どおり、年間10件程度の腎移植術を施行できているが、アンケートの記載あるいは心理士の面談に協力がえられない方がいたり、ドナーの面談の日時が合わないことなどの理由で、現時点では移植実施数のままのデータが得られていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
臨床心理士の先生、当科スタッフなど協力のもと引き続き研究をすすめる。将来的には十分なデータがそろう見込みである。
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