Project/Area Number |
23K03007
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 10040:Experimental psychology-related
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Research Institution | Gifu Shotoku Gakuen University |
Principal Investigator |
蔵冨 恵 岐阜聖徳学園大学, 教育学部, 講師 (00782286)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 認知的安定性 / 認知的柔軟性 / 認知制御 / 自律性 / 動機づけ |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は,自己決定的な選択が認知的安定性と認知的柔軟性に及ぼす影響を明らかにすることである。私たちの行動は,周辺情報からの妨害を防ぐ認知的安定性と,状況に適応した処理方略の調整である認知的柔軟性のバランスが調整される。この認知的安定性と認知的柔軟性は,トレードオフの関係性であると考えられているが,メカニズムまでは明らかではない。そこで,自律性が行動に及ぼす影響に着目し,認知的安定性と認知的柔軟性のメカニズムを明らかにする。自律性が高いときには内発的動機づけを導くため,この自律性の高さが,認知的安定性,認知的柔軟性,それらの関係性をどのように調整するのかを認知実験を通して検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,自己決定的な選択が認知的安定性と認知的柔軟性に及ぼす影響を明らかにすることである。課題文脈や動機づけによって,私たちの行動は,課題目標に集中し,周辺情報からの妨害を防ぐ認知的安定性と,状況の変化に応じて,速やかに処理方略を変える認知的柔軟性のバランスが調整される。これら認知的安定性と認知的柔軟性は,トレードオフの関係性であると概念的に考えられているが,そのメカニズムまでは明らかにされていない。そこで,本研究では,自律性が行動に及ぼす影響に着目し,認知的安定性と認知的柔軟性のメカニズムを明らかにする。今年度の予定は,(1)課題目標達成への動機づけが認知的安定性と認知的柔軟性に及ぼす影響を認知実験で検討し,(2)自己決定的な選択は課題目標を焦点化するかどうかを認知実験で検討することであった。 (1)課題達成目標の動機づけを操作するために,目標勾配を利用した。目標勾配は課題の終わりに近づくほど,動機づけが上昇する現象で,これが認知的安定性と認知的柔軟性のそれぞれにどのような影響を及ぼすのかを認知実験を行った。その結果,認知的安定性は目標勾配による処理効率の変動が見られなかった一方で,認知的柔軟性は目標勾配によって処理効率の上昇が見られた。つまり,動機づけは認知的安定性と認知的柔軟性それぞれに対して異なる効果をもたらすことが明らかとなった。この研究成果は,次年度の学会で発表予定である。 (2)自己決定的な選択のために,手がかり刺激を被験者に選択させるAX-CP課題を行った。AX-CP課題は認知的安定性を反映しており,自己選択によって課題目標の動機づけが上昇することから,自己選択した刺激に対しては処理効率が上昇することが考えられた。この実験は現在も進行中であり,結果がまとまり次第,学会で発表する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
実験も対面で出来るようになり,対面実験を実施することが可能になってきた。そのため,実験データも集まるようになってきたものの,実験プログラムを動的なものにする必要があり,その複雑性の問題により,実施までに時間を要することが多くなってしまった。 ただし,実験プログラム手法が構築されつつあることから,年度末からは順調に実験を行うことができるようになった。引き続き,認知実験を実施し,データ収集を行っていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画として,先行研究で明らかとなっている認知的安定性と認知的柔軟性の独立性が部分的にしか追試が出来ていないことから,その原因について明確にする実験を計画する必要がある。特に,認知的安定性については,認知的柔軟性の文脈による影響を受けやすいところまでは突き止めつつあるため,逆に認知的柔軟性が認知的安定性の文脈による影響を受けやすい要因を明らかにしていく。 実験実施関しては,動的プログラムによって複雑になった実験プログラムが,解決の方向に向かっていることから,これを応用して,実験を実施していく予定である。また,被験者募集については,募集方法が確立されたため,今後,実験実施を推進していく。
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