Project/Area Number |
23K03014
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 10040:Experimental psychology-related
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
大杉 尚之 山形大学, 人文社会科学部, 准教授 (90790973)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河原 純一郎 北海道大学, 文学研究院, 教授 (30322241)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2026: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | お辞儀 / 頷き / 首振り / ホスピタリティ / 魅力 |
Outline of Research at the Start |
本研究ではお辞儀,頷き,首振り等の身体動作を行う場面状況を模擬することで,相手や状況ごとの適切なパラメータを推定する手法を開発する。身体動作の適切さを左右するパラメータの特定(研究1),身体動作が人物印象に及ぼす影響の検討(研究2),相手との関係を考慮に入れた検討(研究3),場面状況を考慮に入れた検討(研究4)により,ホスピタリティを感じさせる身体動作の測定手法を確立し,観光,サービス,医療,教育場面や,仮想現実空間でのアバターやヒューマノイドロボットの評価に役立てる。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究ではお辞儀,頷き,首振り等の身体動作を行う場面状況を模擬することで,相手や状況ごとの適切なパラメータを推定する手法を開発する。今年度は,身体動作の適切さを左右するパラメータの特定(研究1)と身体動作が人物印象に及ぼす影響の検討(研究2)に関連する研究を中心に行った。具体的には,一般的には悪いお辞儀として知られている「顔が上がったお辞儀(実験1A)」,「顔と視線が上がったお辞儀(実験1B)」,「背中を丸めたお辞儀(実験1C)」,「首だけのお辞儀(実験1D)」の4種類を模擬した条件と通常のお辞儀条件を比較し,悪いお辞儀が人物の印象(魅力)に及ぼす影響を検討した。48体の中程度の魅力のCGモデルが良いお辞儀または悪いお辞儀動作をした後,そのモデルの魅力を評価する実験を行った。また,お辞儀動作の途中で停止をするかどうかも操作し,お辞儀をしない統制条件と比較した。その結果,「顔が上がったお辞儀(実験1A)」と「首だけのお辞儀(実験1D)」では,お辞儀による魅力上昇効果が生じたものの,通常のお辞儀に比べると効果量は小さかった。また,「背中を丸めたお辞儀(実験1C)」では,通常のお辞儀と変わらない頑健なお辞儀効果が生じた。さらに「顔と視線が上がったお辞儀(実験1B)」では,お辞儀により魅力が低下し,途中で停止をするお辞儀の方がより魅力低下が大きいという,通常とは逆の結果が得られた。これらの結果から,お辞儀中に視線が外れることが,動作による魅力上昇には必要であり,視線が外れていないことが相手に伝わるとネガティブな印象を形成する可能性が示された。 上記の研究に加え,お辞儀の文化差に関する研究に関する学会発表,お辞儀実験のウェブ実験に関する誌面発表,頷き動作が選択判断に与える影響に関する誌面発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究では,当初の予定通り研究1と研究2に関連する実験を行うことができた。また,研究3以降の準備のためのCGモデルの作成,実験環境の準備にも着手している。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は,一般的に悪いと信じられている身体動作(お辞儀動作4種類)に実験条件を絞り込んだ上で人物印象に及ぼす影響を検討した。しかし,身体動作の適切さに影響するパラメータについて幅広く調べたわけではない。そこで,身体動作の適切さを左右するパラメータの特定(研究1)について,身体動作に関する意識調査や探索的なパラメータ推定実験も行いながら進めていく。
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