Project/Area Number |
23K03496
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 17020:Atmospheric and hydrospheric sciences-related
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Research Institution | Research Institute for Humanity and Nature |
Principal Investigator |
林田 佐智子 総合地球環境学研究所, プログラム研究部, 客員教授 (70180982)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笠井 康子 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 教授 (60281630)
佐藤 知紘 国立研究開発法人情報通信研究機構, テラヘルツ研究センター, 主任研究員 (60774627)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 対流圏オゾン / 衛星観測 / 大気汚染 / 下部対流圏オゾン / 大気微量成分 / 大気化学 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、衛星からどの程度下部対流圏オゾンを観測できるかについて検討することである。本研究では、まずこれまでに衛星から観測された下部対流圏オゾンのデータを詳細に吟味し、リトリーバル・アルゴリズムとアプリオリデータの再検討を行い、理論的にどこまで観測が可能か、その限界を定量的に検討する。その上で18年以上の長期に渡るOMIの観測データ等を元に下部対流圏オゾンの全球マップを完成させる。得られた知見は論文だけでなく書籍として出版し、オゾン以外の観測も含め、将来の新たな大気中の成分を観測する衛星センサー開発への一助となることを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
初年度である本年度の前半は科研費基盤B「アジアのオゾン汚染の実態把握と越境汚染の影響評価:衛星観測と化学輸送モデルの比較(2016-018)」で行った研究成果の確認と解析データの引き継ぎ作業、出版された論文の図表の再現などに時間を費やしたが、年度末にはこれまでのデータ解析作業を継続できる体制と作業の準備が整った。NASAのセンサーOzone Monitoring Instrument(OMI)のオゾンプロファイルデータについては、2004年以降の長期間分を整備できた。毎週関係者の集まるオンライン会議を開催し、参加者の意思疎通も順調に進んだ。これまで中国上空に限定していた解析対象をグローバルに広げて検証し、中東、特にカタールおよび首長国連邦周辺に高濃度のオゾンが継続的に観測されることを確認し、まずこの領域に着目して下部対流圏オゾンの動態を解析することとした。上部対流圏/下部成層圏のオゾン変動に伴うスクリーニング手法(Hayashida et al., 2018)について検討したが、特に大きく変更する必要はないとの結論に達した。並行してSentinel-5p搭載のTropospheric Monitoring Instrument(TROPOMI)による下部対流圏オゾンデータについて調査を進め、対流圏オゾンプロファイルがOMIと同等の高度分解能で導出されていることを確認した。また 韓国の静止衛星Geostationary Environment Monitoring Spectrometer(GEMS)の国際会議に参加し、GEMSからの下部対流圏オゾン導出状況について情報を収集したが、現時点ではデータが公式に公開されておらず、まずはOMIおよびTROPOMIから得られた対流圏オゾンを中心に解析を進めることとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究実施開始時に申請者が定年退職で異動になり、総合地球環境研究所・客員教授と共に、本課題の分担者の所属する情報通信研究機構(NICT)の上席客員研究員となった。同時にNICTの研究分担者の一人が大学へ異動するなどしたため、研究活動の開始が多少遅れ気味であった。そのため、東工大への配分経費の一部を使い切れない事態となった。一方、NICTの協力研究員からの協力があり、また地球研の研究員からも過去の記録の提供などがあり、データ解析作業を開始できる状況が整備できたので、次年度からは順調に研究が遂行できる見通しである。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画に沿って、中東(カタールから首長国連邦周辺)で、OMI・TROPOMIで得られた対流圏オゾンの動態を解析する。高濃度オゾンの発生領域の範囲、時期を特定する。リトリーバルにおける信頼性を確認しつつ、オゾン増加の原因を検討する。さらに、全球マップを吟味し、他にも継続的にオゾンの高濃度が発生している地域がないかどうかを探索する。
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