Project/Area Number |
23K03538
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 17040:Solid earth sciences-related
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
細井 淳 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 主任研究員 (50760196)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 日本海拡大 / リフティング / 回転運動 / 棚倉断層帯 / 棚倉堆積盆 / 古応力 / 堆積盆 / 沈降運動 |
Outline of Research at the Start |
日本列島は日本海拡大によって今の弧状列島になった.日本海拡大の際には沈降運動(リフティング)と回転運動が生じたが,両者の関係は未解明である.本研究目的は“日本海拡大時に生じた沈降運動(リフティング)は回転運動も引き起こしたのか”を明らかにすることである.複数地域を対象にフィールド調査と古地磁気分析を行い,リフティングの認定とその時期の特定,回転運動の詳細を調べる.堆積盆毎にリフティングと回転運動の同時性・関係性について検証し,目的達成を目指す.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究目的は,日本海拡大時に生じた沈降運動(リフティング)は回転運動も引き起こしたのかを明らかにすることである.そのために本研究は,実証的な堆積盆のリフティングの認定,堆積盆のリフティングの開始時期と終了時期の特定,回転運動の詳細解明やリフティングと回転運動の関係考察を実施する. 研究1年目は,同時並行で実施していた科研費研究の成果と合わせて,棚倉堆積盆の沈降運動と回転運動に関する成果を出版するとともに,プレスリリースを実施した.国際会議に参加し,当該研究成果を発表するとともに,関連する情報収集を行った.また,棚倉堆積盆の回転運動を引き起こした棚倉断層帯の運動センスと時期を特定するための調査を実施した.具体的には棚倉堆積盆を埋積する新第三系に発達する断層や岩脈を用いた古応力解析,棚倉断層帯そのものの露頭解析や新第三系の後背地に基づく運動センス特定等を実施した.古応力解析の結果,堆積盆の回転運動の説明が容易な応力と説明が難しい応力が得られた.また棚倉断層帯の解析からは,棚倉堆積盆形成以降に横ずれ運動が生じたことを示す結果が得られた.これらの古応力と断層運動,堆積盆の回転運動の関係については詳細を詰める必要がある.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
棚倉堆積盆周辺に調査及び研究は順調に進んでいる.その一方で,相補的関係にあり同時並行で進めている研究主業務が大詰めの段階を迎え,今年度はそちらに集中せざるをえなかった.その関係で棚倉堆積盆以外の調査計画地に赴く時間が得られず,そのためにやや遅れ気味である.
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Strategy for Future Research Activity |
初年度に調査に赴けなかった調査計画地域を対象とした研究を重点的に実施する.具体的には野外地質調査を実施し,層序を確立する.また,古地磁気・岩石磁気測定用の試料採取も実施する.研究の遅れを取り戻すために採取した試料の分析も順次進める. 初年度に棚倉堆積盆周辺で得られた成果について,順次論文化を進める.
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