Project/Area Number |
23K04139
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 23020:Architectural environment and building equipment-related
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Research Institution | Kurume Institute of Technology |
Principal Investigator |
Kim Hyuntae 久留米工業大学, 工学部, 准教授 (90580382)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | マイクロプラスチック / 可塑剤 / 準揮発性有機化合物 / 健康リスク |
Outline of Research at the Start |
室内でのMPsの汚染は暴露対象者によってリスク評価が異なり、MPsの大きさは呼吸、経口摂取、経皮吸収など暴露経路とも相関性が高い。室内におけるMPsのリスク評価は年齢、粒径、室内環境などを考慮した実態調査が必要である。本研究は室内におけるMPsの測定及び分析方法を開発し、室内のMPsと自然界のMPsの相違点、MPsに含有された添加剤の濃度を明らかにし、今後在室者の健康リスク評価及び室内のMPsの低減対策に必要とする基礎データを作成することである。
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Outline of Annual Research Achievements |
マイクロプラスチックとは5ミリ以下のプラスチックと定義されている。自然環境下では雨や風などにより数か月から数十年の時間をかけプラスチックごみが削れて生成される。また、経時変化によって添加剤の濃度も低減されると考えられる。一方で、室内に存在するMPsは長時間ではなく、短時間で生成されると考えられる。例えば上靴と床が摩擦され微粒子のMPsが生成される。これらは時間をかけずに生成されているため、含有された添加剤の濃度も高いままであることが予測される。そこで、本研究では模擬MPsを用いて経時変化によるSVOCの濃度を確認し、MPsから放散するSVOCの放散挙動とリスク評価を行った。その結果、2E1H、DEPは経時変化によってMPs中の濃度が上昇した。DEHPはシャーレの上に散布した模擬MPs中DEHP濃度は低減し続けていたが、PVC床材の上に散布した模擬MPs中DEHP濃度は上昇した。DEHTはシャーレの上に散布した模擬MPs中DEHT濃度は低減し続けていたが、DEHPと同様にPVC床材の上に散布した模擬MPs中DEHT濃度は上昇した。63µm以下のハウスダスト中のMPsに含まれるDEHPはTDI、RfDの値より高く評価された。また、その他のSVOC物質を摂取することを想定した場合、より高濃度に曝露されることが予測された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度は測定に必要とする製品、測定機器などを準備するため、少し測定などが遅れていったが、順調に進展している。また、本研究を行った学部学生が修士1年に進学したため、引き続き研究することが出来る。
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Strategy for Future Research Activity |
室内のマイクロプラスチックと屋外のマイクロプラスチック中SVOC含有率の経時変化を調べ、室内中マイクロプラスチック中添加剤の濃度を調べる。今までの測定対象物質は可塑剤を中心とした研究が多いが、これからは可塑剤のみではなく、プラスチック製品に含有される添加剤を調査することで、室内中化学物質の汚染源と汚染物質の種類を特定する。
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