Developing an Operating Model for Short-term Reciprocal Relationships in Multiple Generations Co-habitation
Project/Area Number |
23K04169
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 23030:Architectural planning and city planning-related
|
Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
北 順子 (宮野順子) 武庫川女子大学, 建築学部, 准教授 (30733711)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
|
Keywords | 多世代居住 / 共同居住 / シェアハウジング / コレクティブハウジング / コハウジング |
Outline of Research at the Start |
近年普及が進むシェアハウス等の共同居住は、単親世帯や高齢者など支援ニーズのある者にとっても、居住者同士の交流を通して些細な相互支援が得られる住まいであり、その実践が始まっている。しかし、支援ニーズの違いがあると、居住者間の互酬関係に不均衡が生じる。 居住者間の社会的地位に上下をつくらず、安定的に居住できる住まいになるために、金銭負担等の運営の仕組みを工夫する必要がある。本研究では、萌芽的な実践を調査することにより、短期的に互酬性を確保できる運営の仕組みを明らかにする。支援ニーズの大小により段階的なの運営モデルが見出せると考えている。
|
Outline of Annual Research Achievements |
コレクティブハウスかんかん森から調査協力が得られ、調査(半構造化インタビュー)を進めている。予定通り、グラウンデッドセオリーアプローチを用いて分析する。このため、ヒアリングを順次文字起こしを進めている。 コレクティブハウスかんかん森の居住者の紹介から、北欧・コレクティブハウスへの調査(2023/06/14~2023/06/19)も実施した。スウェーデン、デンマークのコレクティブハウス3件を訪問した。高齢者の共同居住事例の栃木県 那須まちづくり広場、ゆいまーる那須等の見学(2023/08/27~2023/08/28)も実施した。 アメリカ・シカゴで開催されたのACSP2023(The Association of Collegiate Schools of Planning.2023/10/18~2023/10/23)では、高齢者の共同居住事例における知見を発表し、萌芽的試みであること、介護事業とは異なり居住者同士の交流が目的にあることを説明し、その中で行われている極めて些細な相互扶助が、居住者の満足感を醸成していることを報告した。発表終了後は、アメリカ在住の中国系研究者から、日本と中国とアメリカの比較研究の可能性の打診を受けるなど、実りの多い発表であった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コレクティブハウスかんかん森は2023年度調査対象として挙げていた3つの調査対象のうちの1つである。他にはまだ接触できていないが、16戸(18人,60%) /28戸 の調査がを進行しており、これは当初目標に掲げていた3つの調査対象合わせて30%/22戸を遥かに上廻る研究協力を得られている。今後も調査協力が得られる住戸については進めており、悉皆調査に近い状態まで得られる可能性がある。コレクティブハウスかんかん森は、日本における民間賃貸コレクティブハウスとして萌芽的存在であり、建設当初の既往研究が積み重ねられている事例である。この経年し、運営を経験していく中で得られた知見が調査では得られているので、研究意義は非常に大きい。 広く一般にも広報していくため、2023年度内にwebsiteを構築し、成果を随時updateすることを予定していたが、この点はまだ準備できていない。
|
Strategy for Future Research Activity |
コレクティブハウスかんかん森の調査を調査協力が得られる限り継続する。調査の分析を進め、論文発表準備を進める。その後、調査対象事例として挙げた他の事例にアクセスし、調査協力を求めていく。また、コレクティブハウスかんかん森の居住者からの紹介で、カナダ、ドイツの研究者とも繋がりが得られたため、このつながりを生かし、同時に海外研究の可能性も探る。 調査報告をまとめる際に、インタビュー被験者に対し、内容の確認を行うプロセスが必要である。このため、websiteへの成果の掲載は、論文の完成を待つことが求められる。広報に関しては、予定より遅れることが見込まれている。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)