Project/Area Number |
23K04215
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 23040:Architectural history and design-related
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Research Institution | Otsuma Women's University |
Principal Investigator |
赤澤 真理 大妻女子大学, 家政学部, 准教授 (60509032)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河田 昌之 大阪芸術大学, 芸術学部, 教授 (20712061)
大口 裕子 大阪公立大学, 大学院現代システム科学研究科, 客員研究員 (50803780)
伊永 陽子 武庫川女子大学, 附属総合ミュージアム, 嘱託研究員 (60896992)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 寝殿造 / 舗設 / 絵巻 / 女性 / 平安時代 / 障壁画 / 伊勢物語 / 八橋 / 宮廷 |
Outline of Research at the Start |
代表者は、11世紀から13世紀頃を中心に、女性が参加した儀礼と生活の空間、舗設の復原的研究を推進する。特に、打出・几帳・御帳などの使い方を分析する(赤澤)。 研究分担者は、絵画・古典籍の所在把握、調査時の史料の筆跡や年代把握、知見の提供、各史料の制作環境、空間を構成する襖・屏風・杉戸の画中画について分析する(河田)。また、宮廷主題の絵画及び、近世宮廷絵師の古典主題の絵画の図像、調度・工芸品の意匠、宮廷女性の生活文化等の分析を担当する(大口)。舗設や衣服の染織品の文様・形状・色彩・装飾などを分析し、平安時代中期から後期、院政期・鎌倉時代における、唐風から和風、変容までの過程を分析する(伊永)。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、研究分担者とともにまとめた『伊勢物語造形表現集成』(思文閣出版、2024年5月刊行)に所収する「建築・庭園における伊勢物語の意匠―室内装飾・庭園の「八橋」を中心として―」を執筆し、特に女性が使用した空間の調査検討を推進した。具体的に下記のようにまとめる。 (1) 13~14世紀制作「梵字経刷白描伊勢物語絵巻」「伊勢物語図色紙」(香雪美術館蔵)の寝殿造の表現と御帳台などの描写について分析した。(2) 西本願寺奥書院小菊の間の障壁画(「筒井筒」「若草の妹」の実見調査を実施した。本障壁画は近世において本願寺門主の奥方の空間に置かれた可能性が指摘されている貴重な襖である。(3)近世内裏における伊勢物語絵の障壁画に着目し、藤岡通夫『新訂京都御所』、谷直樹編『大工頭中井家建築指図集 中井家所蔵本』、『月堂見聞集』から、宝永度の東対屋・西対屋の障壁画の空間を平面図で示した。 (4) 仙洞御所・大名庭園、近現代における庭園の「八橋」に着目し、近世における古典文学理解の展開を分析した。八橋の意匠の展開を①雁行型高欄付、②ジグザグ、③互い違い、④稲妻などの形式に分類し、寛永度及び宝永度の仙洞御所、小石川後楽園、岡山後楽園などが18世紀に遡る事例であることを明らかにした。 上記のなかで、(3)は、近世内裏における対屋の障壁画空間を分析できた成果が大きかった。次年度以降、時代を遡って対屋の空間の先行研究を収集し、検討を推進する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、物語絵や障壁画空間など、女性の空間を近世にいたるまで通時的にみることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
女性の空間の変遷を通時的に考えた上で、打出の消失過程について明確にする。五十日の儀式や五節舞姫の行事、拝礼における女性の参加について分析を実施していく。
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