Project/Area Number |
23K04219
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 23040:Architectural history and design-related
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Research Institution | Fukui University of Technology |
Principal Investigator |
市川 秀和 福井工業大学, 工学部, 教授 (60293411)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2027: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2026: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 五十嵐直雄 / ローカル・アーキテクト / モダニズム建築 / 戦後建築 / 福井県 / 建築論の京都学派 / 高木相良 / RC造社寺建築 |
Outline of Research at the Start |
現在、DOCOMOMO Japanの活動から国内の戦後建築が、2022年度時点で264件を名建築として選定しているものの、その多くが大都市の著名建築家に偏重した現状課題において、2022年に福井県初の選定建築物として五十嵐直雄の「福井神社(建築群8棟:1957~1966)」が認定され、地方都市のローカル・アーキテクト像を考察する契機を得た。 これを踏まえて本研究は、戦後福井の建築家・五十嵐直雄の全貌究明を進めるとともに、さらに地元福井の建築家を掘り起こし、それらの建築図面やスケッチなどをデータ化してアーカイブ作業を実施していくことを通して、ローカル・アーキテクト像の究明を試みるものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
研究課題「戦後福井の五十嵐直雄にみるローカル・アーキテクト像に関する建築論的研究」の初年度の研究成果は、ご遺族より五十嵐の遺された建築図面・スケッチ・ノート・書籍等が新たに提供されたことから、その整理分析に着手することが出来た。この整理作業に当たって参考となる書籍を購入するとともに、具体的な成果の公表は、来年度以降に学会発表や論文投稿、講演会等で行う予定である。また五十嵐直雄の調査研究を含む地元福井で進めてきた建築論研究活動が10年目を迎えたことから、これまでの幅広い活動内容(講演会・シンポジウム、見学会など)を以下の小冊子に取り纏めた。 『「建築論の京都学派」の地域的展開 -福井の地から建築史・建築論を考える- 10周年記念誌(2013~2022)』福井工業大学市川研究室編 さらに福井市歴史のみえるまちづくり協会発行「ふくい歴史マップ」には、これまでの五十嵐直雄と福井神社に関する調査研究が取り入れられ、北陸新幹線の福井開通によって賑わう福井市中心部の観光やまちづくりに貢献することが出来たと考えている。 そのほかローカル・アーキテクト像のイメージや概念を検証するために、福井県内において五十嵐直雄の建築制作と対照的な高木相良を新たに発掘し、そのご遺族からRC造社寺建築の膨大な図面資料が新たに提供された。この高木資料の整理分析と五十嵐との比較考察などについては、来年度からの実施予定である。以上のように初年度の研究実施計画に沿って進めているものの、新たな資料提供による新たな課題も続出してきたことから、本研究課題は多少遅れていることもあって、研究経費を計画通り使えなかったことを付記する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
上記の研究実績の概要で詳述したように、本研究課題の当初の初年度実施計画に沿って進めて来たものの、想定外の膨大な新しい資料提供等があったために、その整理分析も必要となってきたことから、やや遅れていることを正直に報告する。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題は、当初の実施計画を基本とすることに変わりなく、ただ予想外の新たな資料提供が初年度にあったことから、やや遅れてしまったものの、今後の研究遂行を順調に行うことが出来るように、必要な時間を十分に確保しつつ進め方も工夫していきたい。
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