Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Outline of Annual Research Achievements |
入手容易な元素から構成される有機強誘電体はデバイス開発上の利点だけでなく、分子サイズの不揮発性メモリなどへの応用が期待されている。本研究では、環状分子の環反転に伴う分極変化を利用した、新しい発現機構を有する有機強誘電体の創出を目的とする。具体的な手法は、多孔性配位高分子の一次元細孔に極性環状分子を包接させることで、これまでの結晶設計では実現困難だった強誘電体結晶に要求される「極性反転できる自由度」と「極性をもつ構造」の二つの課題実現する。 2023年度は細孔内にゲスト分子を包接させるための一次元最高をもつ多孔性配位高分子の合成を主として行った。多孔性配位高分子を構成する有機配位子として10,20-位に4-pyridyl基を、5,15-位にaryl基を持つポルフィリンを基本骨格とし、aryl = 2-thienyl(1), 3-thienyl(2), p-fluorophenyl(3), p-chlorophenyl(4), p-bromophenyl(5) 2-fulyl(6), 2-thiazolyl (7), p-cyanophenyll(8), m-cyanophenyl(9), m-fluoropnehyl(10) , 3,5-difluorophenyl(11), 2,3,4,5,6-pentafuluorophenyll(12)を合成した。PCPの作製には研究代表者の研究室の特色である溶媒熱合成を用い、ポルフィリン配位子1,2, 4-6, 8,9,12とMn(Ⅱ)イオンから目的とする一次元細孔をもつPCPである1_Mn, 2_Mn, 4_Mn, 5_Mn, 6_Mn, 8_Mn,9_Mn,12_Mnの合成に成功した。これら8種の多孔性配位高分子は全て単結晶X線構造解析により構造決定済みである。
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