Project/Area Number |
23K05169
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 39010:Science in plant genetics and breeding-related
|
Research Institution | Akita Prefectural University |
Principal Investigator |
永澤 奈美子 (佐藤奈美子) 秋田県立大学, 生物資源科学部, 准教授 (00535289)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永澤 信洋 秋田県立大学, 生物資源科学部, 准教授 (90599268)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
|
Keywords | 分裂組織 / 変異体 / イネ / ゼニゴケ |
Outline of Research at the Start |
abl変異体において異所的に形成された分裂組織の分化のしくみの解明、イネ地上部において分枝パターン決定に関わる新たな遺伝子の同定および植物の進化の過程での「二叉分枝」から「腋芽による分枝」への転換過程におけるABL遺伝子の役割の考察を行い、最終的には、イネにおける「腋芽による分枝」および「二叉分枝」を生み出す分裂組織の発生を制御する分子遺伝学的機構の違いや転換についての分子遺伝学的モデルを構築し、形質転換体を用いた遺伝子間相互作用の検証実験も行う。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、adaxial-abaxial bipolar leaf (abl)変異体の解析を行うことで、新規分裂組織発生制御機構の実体を明らかにし、植物の分枝パターンが変化する際のメカニズムについて知見を得ることを目的としている。これは、すなわち、abl変異体で見られる「二叉分枝」様分裂組織を生み出す遺伝的制御機構を明確にし、「腋芽による分枝」の遺伝的制御機構と関連付け、それらの違いや転換メカニズムを明らかにするともいえる。 adaxial-abaxial bipolar leaf (abl)変異体における異所的分裂組織分化の遺伝学的解析のため、abl変異体とtab1変異体の間でヘテロ個体を用いて交配を行い、種子を得た。また、異所的分裂組織分化時の植物ホルモンシグナル伝達領域の調査に着手することもできた。 ABL遺伝子と協同しながらイネの分裂組織形成に関わる遺伝子を探索するためのスクリーニングも行い、複数の変異体を得た。ABL2遺伝子の下流で機能する遺伝子の探索のためのサプレッサー解析は、次世代シーケンサーを使用する直前の段階まで進んでおり、次年度での遺伝子の同定が期待される。 ゼニゴケオルソログに関しては、ABL1、ABL2およびABL4遺伝子について特に進展している。ABL1については強制発現体、ABL2については変異体、ABL4については双方で顕著な表現型のものが得られ、主に形態観察が行われた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画した研究で、大きな問題を抱えているものはないため。
|
Strategy for Future Research Activity |
計画通り、① abl変異体において異所的に形成された分裂組織の分化のしくみの解明、② イネ地上部において分枝パターン決定に関わる新たな遺伝子の同定、③ ゼニゴケにおけるABL遺伝子のオルソログの機能解明について研究を行う。 すなわち、①に関しては、二重変異体が作成された時点で解析をはじめ、共焦点レーザー顕微鏡による観察は、発生ステージをより厳密にして執り行う。②に関しては、新しい遺伝子の同定を目指す。③に関しても、表現型が顕著であるものに関しての解析をさらに進める。
|