Project/Area Number |
23K05196
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 39020:Crop production science-related
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Research Institution | National Agriculture and Food Research Organization |
Principal Investigator |
提箸 祥幸 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, 上級研究員 (20414617)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | イネ / 内生細菌 / イネもみ枯細菌病 / 発病抑制 / バイオプライミング / 微生物資材 / 内生微生物 / 垂直伝播 |
Outline of Research at the Start |
植物内生微生物には、宿主となる作物の環境ストレス抵抗性や病原抵抗性を高め、生育を促進する効果を持つものがあり、微生物資材としての利用が期待される。しかしながら、植物内生微生物の定着方法、植物の生活環における挙動等について不明な点が多い。本研究では微生物資材の作物への効果の持続性や安定性を高めるため、所属グループで取得したイネもみ枯細菌病の発症を抑制するイネ内生微生物(拮抗菌)をモデルとして、イネ種子への定着方法を開発し、イネの生活環における拮抗菌の局在を追跡するとともに内生微生物叢の変化ともみ枯細菌病の発症との関係を解明することを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
植物内生微生物には、宿主となる作物の環境ストレス抵抗性や病原抵抗性を高め、生育を促進する効果を持つものがあり、微生物資材としての利用が期待される。しかしながら、植物内生微生物の定着方法、植物の生活環における挙動等について不明な点が多い。本研究では微生物資材の作物への効果の持続性や安定性を高めるため、所属グループで取得したイネもみ枯細菌病の発症を抑制するイネ内生微生物(拮抗菌)をモデルとして、イネ種子への定着方法を開発し、イネの生活環における拮抗菌の局在を追跡するとともに内生微生物叢の変化ともみ枯細菌病の発症との関係を解明することを目的とする。 本年度は、イネもみ枯細菌病の発病抑制効果のあるPantoea dispersa BB1株をモデルに、拮抗菌のイネ種子へのバイオプライミング法を検討した。種々の方法でイネ種子へBB1株を処理し、その後のもみ枯細菌病菌の感染による発病抑制を評価した結果、効果的な処理条件を見出した。また、拮抗菌を処理した種子を播種し、イネを栽培し、1年目の種もみを収穫した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
拮抗菌のイネ種子へのバイオプライミング方法の検討において、もみ枯細菌病菌の発病を抑制する効果的な処理条件を見出すことに成功した。拮抗菌を処理した種子から栽培したイネの1年目の種もみを収穫し、次年度に向けた準備ができた。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画通り、拮抗菌を処理した1年目の種子のもみ枯細菌病菌の発病抑制について評価するとともに、拮抗菌を処理した2年目のイネの栽培を行う。
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