• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to previous page

水ストレスはジベレリンによるヒノキの花成応答にどのような影響を及ぼすのか?

Research Project

Project/Area Number 23K05315
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 40010:Forest science-related
Research InstitutionGifu University

Principal Investigator

片畑 伸一郎  岐阜大学, 応用生物科学部, 助教 (80648395)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山田 晋也  静岡県農林技術研究所, 静岡県農林技術研究所, 上席研究員 (20502579)
福田 拓実  静岡県農林技術研究所, 静岡県農林技術研究所, 主任研究員 (80852540)
Project Period (FY) 2023-04-01 – 2026-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Keywords花成 / 水ストレス / ヒノキ / ジベレリン / 遺伝子発現
Outline of Research at the Start

再造林用の苗木不足問題を解決するために、ヒノキにおける簡便で効果的な着花促進技術の開発が求められている。そのためには、ヒノキの花成メカニズムを理解する必要がある。
本研究では、「水ストレスと植物ホルモンの複合要因がヒノキの花成応答に及ぼす影響とそれらの分子メカニズムを解明する」ことを目的とする。
研究成果は、ヒノキの新たな着花促進技術の開発に繋がり、現在問題となっている再造林用の苗木不足の問題の解決にも繋がる。

Outline of Annual Research Achievements

我々はヒノキの苗木を対象に、水ストレスと花成の関係に着目し研究を進めてきた。その中で、ヒノキの花成誘導を可能とする水ストレスの条件(程度と期間)やこれに関連するヒノキの遺伝子を明らかにした。しかし、水ストレスによる花成誘導には苗木の個体サイズやストレス履歴などが影響する可能性がある。そのため、ヒノキの水ストレス誘導花成の再現性の有無を確かめる必要がある。そこで、本研究では、ヒノキの水ストレス誘導花成の再現性を確認するとともに、水ストレス誘導花成のメカニズムを考察することを目的に研究を進めた。
隔年で水ストレス処理をした結果、2回目の水ストレス処理によるヒノキの着花量(雄花、雌花とも)は大幅に減少することが明らかになった。一方、花成メカニズムに目を向けると、着花量の多い年では、水ストレスによってストレス応答遺伝子であるWRKY遺伝子の発現が増加し、その後、花成遺伝子であるLFY遺伝子の発現が増加しいていた。しかし、着花量が減少した年(2回目のストレス処理)においては、これらの遺伝子発現の経時変化は不明瞭であった。また、LFY遺伝子の発現と着花量の関係を解析すると、その回帰式の傾きは大きく異なり、ストレス処理2回目では大きく低下していた。これは、LFY遺伝子の下流にある遺伝子の発現量が大きく異なることを示していると思われる。さらに、これらの結果はハードニング効果が生じていることを示しているのかもしれない。一度目のストレス処理により、ヒノキは水ストレス耐性を獲得したため、同程度の水ストレスでは、花成誘導の効果が低下したのかもしれない。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

過去の水ストレスの履歴が水ストレス誘導花成に影響を及ぼす可能性があることを示唆することができた。

Strategy for Future Research Activity

水ストレスの履歴がヒノキの花成に及ぼす影響についての再現性を確認する。
水ストレスとジベレリンの複合要因と花成の関係について明らかにする。
ヒノキの花成に関連する遺伝子を網羅的に解析する。

Report

(1 results)
  • 2023 Research-status Report
  • Research Products

    (2 results)

All 2024 2023

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 静岡県におけるスギ・ヒノキエリートツリー種子生産への取組2023

    • Author(s)
      福田拓実
    • Journal Title

      Forest Genetics and Tree Breeding

      Volume: 12 Issue: 4 Pages: 129-133

    • DOI

      10.32135/fgtb.12.4_129

    • ISSN
      2187-3453, 2187-350X
    • Year and Date
      2023-10-25
    • Related Report
      2023 Research-status Report
  • [Presentation] 水ストレスに対するヒノキの着花特性とそのメカニズム2024

    • Author(s)
      福田拓実、兼松史奈、山田晋也、楢本正明、片畑伸一郎
    • Organizer
      日本森林学会
    • Related Report
      2023 Research-status Report

URL: 

Published: 2023-04-13   Modified: 2024-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi