Project/Area Number |
23K05358
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 40030:Aquatic bioproduction science-related
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Research Institution | Japan International Research Center for Agricultural Sciences |
Principal Investigator |
圦本 達也 国立研究開発法人国際農林水産業研究センター, 水産領域, 主任研究員 (90372002)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | カキ / 高水温 / 低塩分 / 複合影響 / 気候変動 / 環境変化 / 潮間帯 / 二枚貝 / 生理影響 |
Outline of Research at the Start |
潮間帯に生息する二枚貝類は干潮時には干出の影響を受け、環境水は塩分変化が大きい汽水域でもあるため、気候変動の影響を受けやすい。また、初夏から秋は異常気象が発生しやすく、その時期は二枚貝類も性成熟して放卵放精する時期でもあり、貝自身も体力が疲弊している。このため、二枚貝類の大量死は高水温、低塩分、再生産による疲弊と言った複合要因により発生していることが示唆される。本研究ではそれらの要因がどの様に二枚貝類に対して複合的に影響を及ぼしているかを明らかにするため、種々の環境条件や生理条件を飼育実験で再現し、二枚貝の生死評価と併せて生残個体に対する種々の生理評価により複合影響の実態解明を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
近年、気候変動によると思われる高温、豪雨そして強い台風等による異常気象の発生頻度が増加している。潮間帯に生息する二枚貝類は干潮時には干出の影響を受け、環境水は塩分変化が大きい汽水域でもあるため、気候変動の影響を最も受けやすい環境で生存している。また、初夏から秋は異常気象が発生しやすく、その時期は二枚貝類も性成熟して放卵放精する時期でもあり、貝自身も体力が疲弊している。このため、二枚貝類の大量死は高水温、低塩分、再生産による疲弊と言った複合要因により発生していることが考えられる。 本研究ではそれらの複合要因がどの様に影響を及ぼし、二枚貝類を死亡させているかを明らかにするため、温度条件(通常水温・高水温)、塩分濃度(低~高の多段階)、二枚貝の成熟度(成熟・未成熟)の条件を変えた飼育実験を行い、二枚貝の生死評価と併せて生残個体へのメタボローム分析等による生理評価により複合影響の実態を明らかにする。 そこで、初年度は潮間帯域に生息することが知られるカキ類に注目し、生殖腺が未熟なマガキの稚貝と中型個体を用いた飼育実験を実施した。試験では、高水温と低塩分がカキに及ぼす複合影響を評価することとし、水温は通常水温の25℃区と高水温の35℃区の2区を設け、各種塩分(0~20PSU)の条件で曝露試験を行った。結果は、稚貝と中型の大きさに関わらず、25℃区では何れの塩分条件でも死亡個体が発生しない曝露日数であっても、35℃区では10PSU以下の低塩分区で死亡個体の発生が見られた。このことは、生殖腺が未成熟な個体であっても高水温と低塩分が複合した場合、カキは生存に対してより深刻な影響を受けることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度は生殖腺が未発達なカキへの高水温・低塩分の複合影響を明らかにするための、暴露実験を実施した。2024年度は性成熟したカキを用いた同様の実験を行い、両年度で得られた供試カキについてのメタボローム分析を進める。
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Strategy for Future Research Activity |
生殖腺が成熟したカキを用いる曝露試験は、適切な状態のカキを入手できる季節が限定される。現在、成熟したカキを用いた曝露実験を進めているところであり、同実験が完了した時点で、冷凍保管される両年度の供試カキについてメタボローム分析を進める。
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