Project/Area Number |
23K05420
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 41010:Agricultural and food economics-related
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Research Institution | Policy Research Institute, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries |
Principal Investigator |
佐々木 宏樹 農林水産省農林水産政策研究所, その他部局等, 研究員 (00371013)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2024: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
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Keywords | プラントベースフード / ランダム化比較試験(RCT) / ナッジ / レシートデータ / 行動変容 / 行動インサイト / フィールド実験 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、タンパク質クライシスなどの食料問題対策、温暖化・余剰窒素などの環境対策の一つと期待されている消費者のプラントベースフードの選択促進にどのような「行動インサイト(行動科学の知見)」が有効であるのか、スマートフォンの家計簿アプリを活用した購買データを収集し、ランダム化比較試験(Randomized Controlled Trial: RCT)を用いたフィード実験によって検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、タンパク質クライシスなどの食料問題、温暖化対策の一つと期待されている消費者のプラントベースフード(Plant Based Food: 以下、PBF)の選択促進にどのような「行動インサイト」が有効であるのか、スマートフォンの家計簿アプリを活用した購買データを収集し、ランダム化比較試験(RCT)を用いたフィード実験によって検証する。 本研究で収集するデータは、人軸で、店舗・業態・商品カテゴリー横断で追跡可能であることが特徴であり、日常的な購買行動を粒度の高いデータでとらえることができる。また、実験は、実験参加者が実験に参加していることを認知していない「自然フィールド実験(Natural Field Experiment: NFE)」を想定しており、消費者の日々の生活における食品選択を自然に捉えることに大きな特徴がある。これにより、ナッジなどの行動インサイト(行動科学の知見)を活用したアプローチがPBF選択に与える影響を厳密に明らかにしつつ、PBFが肉の代替性を有するのか、あるいは補完性を有し「新カテゴリー」として定着する可能性を有するのかについて分析することとしている。一般に、PBFへの期待は、肉との代替関係を暗黙に仮定しているが、本研究により消費者の選択行動をより詳細に分析することで、世界的な食料危機や温暖化などの環境負荷削減に対する潜在的効果を明らかにすることができる。 以上を踏まえ、今年度は、レシートデータ提供企業との間で実験で収集するデータ、サンプル数、ランダム化、実験での介入方法とその内容などについて意見交換を実施した。結果、行動インサイトに加えて価格インセンティブの効果を検証するデザインを採択することとした。このように、次年度における実験実施に必要な情報収集を行い、詳細な実験計画を構築することができた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実験実施に必要な情報収集を行いつつ詳細な実験計画を構築することができた.
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度に立てた実験計画に基づき、令和6年度に実験を実施しデータのとりまとめと分析を行う。実験に際し、所属機関の倫理審査に加え実験計画の事前登録を行う。成果は令和7年度に国内外の学会で報告するとともに、論文化し学術誌に投稿する。
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