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多様化した高病原性鳥インフルエンザウイルスの哺乳動物に対する病原性の解析

Research Project

Project/Area Number 23K05536
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 42020:Veterinary medical science-related
Research InstitutionTottori University

Principal Investigator

笛吹 達史  鳥取大学, 農学部, 准教授 (80508482)

Project Period (FY) 2023-04-01 – 2026-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Keywords高病原性鳥インフルエンザ / マウス / 哺乳動物 / 鳥インフルエンザ
Outline of Research at the Start

これまで国内で流行した歴代のH5亜型高病原性鳥インフルエンザウイルスを用いてマウス経鼻接種試験を行い、鳥類の中で複雑に進化してきたこれらのウイルスの、哺乳動物に対する病原性の変化の実態を明らかにする。さらに、マウスに対する病原性をもとにウイルス株を選定し、フェレットなど実験動物の感染実験を通して、ヒトやその他の哺乳動物における感染リスク評価の基盤となりうる情報を得る。

Outline of Annual Research Achievements

高病原性鳥インフルエンザウイルス(HPAIV)は、世界各地で野鳥から検出され、日本でも毎年のように家きん農場におけるHPAI発生が確認されるようになった。これまでも、HPAIVに感染した家きんや野鳥から人への感染事例が認められてはいたが、最近では、哺乳動物の感染報告が以前に比べて明らかに増加し、鳥インフルエンザウイルスと哺乳動物の間の壁が徐々になくなっていることを示している。2024年には国外で、乳牛のH5N1亜型HPAIV感染が確認され、牛から牛、牛から猫や人への伝播の可能性も指摘されている。野鳥に定着したHPAIVは家きん産業上の問題であるとともに、その哺乳動物に対する感染性の変化は、公衆衛生上きわめて深刻な問題として実態を早急に明らかにすべきと考える。
本研究では、これまで国内に侵入したHPAIVのマウスに対する病原性を評価し、その変化の実態を解明することを目的としている。マウス感染実験の実施の前段階として、候補ウイルスの一部について感染価を測定した。また、新たに国内に侵入するHPAIVの発見のため、2023年10月から2024年3月までの期間に鳥取県内の渡り鳥飛来地において採取した水鳥糞便493検体および環境水16検体を対象に、鳥インフルエンザサーベイランスを実施した。水鳥糞便5検体が鳥インフルエンザウイルス陽性を示したが、いずれの株も低病原性であった。
本研究で実施した調査では、新たに国内に侵入したHPAIVの発見には至らなかったが、日本国内では、家禽農場でのHPAI発生11事例のほか、死亡野鳥155事例(5月9日時点)、飼養鳥2事例のHPAIV感染が報告されており、H5N1亜型、H5N5亜型、H5N6亜型ウイルスの国内侵入が認められている。今後はこれらのウイルスも対象に含めて、マウス感染実験により病原性を評価する予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

当該年度の国内野鳥の死亡事例が多数発生し、新たなウイルス株の確保に成功した一方で、ウイルス分離作業と保管作業のための業務が増えたこと、また、感染実験設備の利用状況から、初年度の冬季に実施する予定だったマウス感染実験を、次年度に実施することとした。

Strategy for Future Research Activity

研究計画2年目の前半に、初年度冬季に延期したマウス感染実験を積極的に推進する。感染実験に併行して、インフルエンザウイルスの全ゲノム塩基配列を決定するための分子学的手法を確立し、新たに取得した高病原性鳥インフルエンザウイルス野鳥分離株のゲノム情報を決定するとともに、マウス感染実験で得たマウス感染ウイルスの感染前後のゲノムを比較し、変異導入の有無について検証する。

Report

(1 results)
  • 2023 Research-status Report

URL: 

Published: 2023-04-13   Modified: 2024-12-25  

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