Project/Area Number |
23K05556
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 42020:Veterinary medical science-related
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
辻 岳人 岡山大学, 環境生命自然科学学域, 教授 (90314682)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牛島 幸一郎 岡山大学, 環境生命自然科学学域, 教授 (20379720)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
|
Keywords | ロバートソン転座 / 黒毛和種 / ウシ |
Outline of Research at the Start |
ロバートソン転座は非相同染色体同士が融合した均衡型の転座であり、それを保有する個体からは不均衡な染色体数をもつ配偶子が作られる。このような配偶子は受精できないか受精しても初期胚の死滅をもたらし、ロバートソン転座を保有する国内外のウシにおいて受胎率を低下させることが報告されている。近年の黒毛和種において受胎率の低下が課題となっており、ロバートソン転座がその一要因である可能性が十分に考えられる。本研究では、ウシのロバートソン転座の保因状況調査および染色体融合領域を標的とする簡便で新しい検査方法の確立を目指す。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本年度はA県とB県の黒毛和種繁殖雌牛から採取した血液をもちいて染色体標本を作成し、ロバートソン転座の有無を調査した。合計62頭を調査した結果、ロバートソン転座は認められなかった。黒毛和種におけるロバートソン転座に関する報告としては、30年ほど前のもので近年の調査報告はない。また30年前の報告では、調査された複数の県すべてにおいてロバートソン転座が約5%から15%の個体で認めらたことが示されている。したがって、本年度の我々の結果は、現在の黒毛和種においてロバートソン転座の頻度はかなり低下している可能性を示している。しかし、地域集団ごとにロバートソン転座に頻度に大きな違いがあることも考えられるため、今後さらに調査対象を拡大する必要がある。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は核型分析手法の確立に時間がかかり、調査を予定していた個体数まで解析できなかった。また、黒毛和種でのロバートソン転座の頻度が予想していたものよりかなり低いことで予定していた内容の一部を実施できなかった。
|
Strategy for Future Research Activity |
黒毛和種の検査個体数および地域を拡大して調査を実施する。
|