Project/Area Number |
23K05564
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 42020:Veterinary medical science-related
|
Research Institution | National Agriculture and Food Research Organization |
Principal Investigator |
須田 遊人 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 動物衛生研究部門, 主任研究員 (00784018)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
|
Keywords | 豚流行性下痢 / 液性免疫 / 獣医学 / 免疫 |
Outline of Research at the Start |
豚流行性下痢はブタのウイルス性腸管感染症であり、特に哺乳豚での被害が大きい。その対策として乳汁免疫ワクチンが使用されているが、その効果は限定的であり、より効果的な免疫付与のために、免疫学的知見に基づくワクチン開発が必要である。しかし、ブタの腸管感染症においてそのような知見は乏しい。本研究では、ワクチン開発に向けた基盤的知見を得るために、実験感染豚における液性免疫およびその免疫記憶の成立過程をリンパ組織間で比較解析し、液性免疫成立機序を検討する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
豚流行性下痢(PED)はブタのウイルス性腸管感染症であり、特に哺乳豚での被害が大きい。その対策として乳汁免疫ワクチンが使用されているが、その効果は限定的であるとされ、より効果的な免疫付与のために、免疫学的知見に基づくワクチン開発が必要である。しかし、ブタの腸管感染症において、宿主の全身の組織のうちどの部位が免疫の成立に重要な関係を有するのかなどの基礎的な知見は乏しい。本研究では、ブタの腸管感染症に対するより有効な免疫の惹起をめざし、ワクチン開発に向けた基盤的知見を得るために、実験感染豚における液性免疫およびその免疫記憶の成立過程をリンパ組織間で比較解析し、液性免疫成立機序を検討する。 今年度は、効率的なPEDウイルス特異的抗体及びPEDウイルス特異的抗体産生細胞の検出のためのウイルス抗原として、組換えウイルスNタンパク質、ウイルスS1タンパク質を用いるために、まずその発現と確認を行った。293T細胞に各タンパク質発現プラスミドをtransfectionし、タンパク質の発現確認をWestern Blotting法により実施した。また、PEDウイルス特異的抗体産生細胞の検出系の検証を行うための検体とするため、PEDウイルスの感染実験の際に得た、血液、腸間膜リンパ節、扁桃からの単核球分離を試み、分離手法の検討を行った。単核球の分離は、LymphoprepもしくはPercollを用いて実施した。分離は問題なく実施できたが、組織によっては収量をあげるためにさらなる検討が必要な可能性が考えられた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
単核球分離手法の検討のための材料を得る動物実験の開始が遅れ、年度末近くになったため、進捗はやや遅れている。
|
Strategy for Future Research Activity |
発現確認したウイルス抗原を用いて抗原テトラマーを作成し、ウイルス特異的抗体及び特異的抗体産生細胞の検出を試みる。検出に用いる検体は、R5年度に実施した動物実験で得られた検体を使用予定である。また、単核球の分離手法についても検討を続ける予定である。
|