Project/Area Number |
23K05566
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 42020:Veterinary medical science-related
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Research Institution | National Institute of Infectious Diseases |
Principal Investigator |
河原 円香 国立感染症研究所, ウイルス第一部, 主任研究官 (80847559)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | オルソブニヤウイルス / ブニヤウイルス / 節足動物媒介性ウイルス / Oropouche virus / 細胞内局在 / 核蛋白質 / 人獣共通感染症 / アルボウイルス |
Outline of Research at the Start |
節足動物媒介性の人獣共通感染症ウイルスであるオルソブニヤウイルス(OBVs)は世界各地で家畜や野生動物と蚊やその他の節足動物の間で広く維持され、多くのヒト感染例も報告されている。中でもオロプーシュウイルス(OROV) は中南米で頻発する新興感染症であるが、病原性発現機構や作用機序に関する研究は十分ではない。このOROVが既存の感染機構では報告されていない「核蛋白質(N)が感染細胞の核に集まる」様子を観察した。この新たな機能を調査することは、ワクチンや治療薬の開発に繋がる分子基盤となり得ると考えた。そこで本研究では「OROVのNが感染細胞の核に局在する」という新たな現象の解明を目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
節足動物媒介性の人獣共通感染症ウイルスであるオルソブニヤウイルスは世界各地で家畜や野生動物と蚊やその他の節足動物の間で広く維持され、多くのヒト感染例も報告されている。中でもオロプーシュウイルス(OROV) は中南米でデング熱に次いで頻発する新興感染症であるが、病原性発現機構や作用機序に関する研究は十分ではない。一方申請者はOROVが既存の感染機構では報告されていない「核蛋白質(N)が感染細胞の核に集まる」様子を観察した。ウイルス感染に不可欠なNの新たな機能を調査することは、「オルソブニヤウイルスは細胞質内でRNA転写・複製される」という定説を覆し、ウイルス感染症に対するワクチンや治療薬の開発に繋がる分子基盤となり得ると考えた。そこで本研究では「OROVのNが感染細胞の核に局在する」という新たな現象の解明を目的とする。 本年度はOROV感染細胞について細胞質・核分画における蛋白質量の比較を行った。OROVを感染させたHuh-7細胞を経時的に回収し、画分処理をして細胞質・核の分画を得た。これらの分画を用いたウエスタンブロッティングにより、Nが感染直後および感染中期以降に核に局在していることが示唆された。また感染細胞における蛍光染色により、これらの局在の様相が異なる可能性が示された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は「OROV-Nの核移行」という現象の多角的な解析として、OROV感染に伴う分子の経時的な変化を明確にすることを目的とした。細胞質・核それぞれの分画におけるウエスタンブロッティング、蛍光染色による細胞内の局在について解析を行う事が出来た。次年度の研究項目の実施には影響はない。
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Strategy for Future Research Activity |
オルソブニヤウイルスはS(N, NSsをコードする)、M(糖蛋白質のGn, Gc, NSmをコードする)、L(RdRpをコードする)の3つのセグメントを持つ。それぞれのセグメントについて、感染細胞を経時的に回収した分画ごとにRNA量をqPCRで比較することで感染を正確に同期させた結果を得る。すなわち「感染細胞の核におけるNの局在と核内RNA量が関連しているかどうか」について明らかにする。
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