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The effect of the cost of spider's flexible web-building behavior on the morphology and anomaly of orb-web

Research Project

Project/Area Number 23K05926
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 45040:Ecology and environment-related
Research InstitutionKyoto Women's University

Principal Investigator

中田 兼介  京都女子大学, 現代社会学部, 教授 (80331031)

Project Period (FY) 2023-04-01 – 2026-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Keywordsクモ / 円網 / 造網 / 速度 / 非対称性 / 動画解析 / 画像解析 / 意思決定 / 情報獲得
Outline of Research at the Start

動物の作る建築物の形状や構造は、建築者の生存や繁殖に重要な影響を及ぼす。建築行動に見られる状況に応じた臨機応変な行動にはコストがかかると考えられる。本研究では、円網性クモを用いて、造網行動を撮影し、微小時間のクモの位置、方向、速度などのデータを抽出し、臨機応変な行動のための情報獲得と意思決定にかかるコストを数値化する。また、完成した網の形状の変異を種間・種内で比較し、上記データを用いてその違いや網のアノマリー(異常部分)が微小時間レベルの行動や意思決定のどこに由来するかを明らかにすることで、臨機応変な行動にかかるコストが動物の建築行動にどのような制約を及ぼしているかを明らかにする。

Outline of Annual Research Achievements

円網性クモの造網行動の撮影システムの構築を行った。コンピューターで動作制御が可能で広範囲を一定の解像度で長時間撮影できるという条件を満たすため、一眼カメラLUMIX DC-S1を用いた。また、最適な撮影条件になるよう照明の配置を検討した。クモの造網時刻に合わせてカメラを動作開始するためのスクリプトを作成し、撮影した動画はモニターレコーダーNINJA V+にProResRAWで記録した。これにより4K動画を4時間以上連続撮影することができた。そしてこの動画からUMATrackerを用いて、横糸建築に関して一造網あたり2-6万点の位置座標データを得ることに成功した(n=3)。このデータから位置座標の100移動平均(3.3秒に相当)を計算した。その値のフレーム間の違いから移動距離を算出し、その瞬間における速度としたところ、速度に横糸建築時の周回に応じた周期性が見て取れた。また、3つの網のいずれも、横糸の半径が小さくなる(横糸建築が外周部から内側に進む)と速度が遅くなっていたが、その低下パターンには個体差が見られた、一方、網を東西南北の4セクターに分けると、3つの網すべてで、網上部の北セクターで下部の南セクターよりクモは速く移動していた。また東西方向を比較すると、登り時(周回方向によって東の場合も西の場合もある)の方が降り時より速度は遅かったが、登り時が必ずしも4セクターのうちで最も遅いわけではなかった。
また、網の中心から各周回の最上部と最下部との距離をくらべると、内側の周回ほど網の下側が大きいことがわかった。また、非対称性が大きいほど速度が遅いというパターンが見られたが、横糸半径と非対称性が速度に及ぼす影響の大きさについては個体差が見られる事がわかった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

初年度の計画である動画撮影システムの構築と、そのシステムを使ったデータ取得と基本的な解析方法の確立に成功したため

Strategy for Future Research Activity

データの蓄積と複数種を用いた撮影を行う。また造網スペース内で風を起こすことによる造網行動への影響を調べる。初年度は、撮影試行のすべてでデータの取得に至るわけではなかった。これはクモが造網しなかったことに原因があるので、造網率を高めるような工夫も行う予定である。

Report

(1 results)
  • 2023 Research-status Report
  • Research Products

    (1 results)

All 2024

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 円網性クモの造網行動の微細観察2024

    • Author(s)
      中田兼介
    • Organizer
      日本生態学会第71回全国大会
    • Related Report
      2023 Research-status Report

URL: 

Published: 2023-04-13   Modified: 2024-12-25  

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