Project/Area Number |
23K05956
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 45060:Applied anthropology-related
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
大村 菜美 広島大学, 脳・こころ・感性科学研究センター, 研究員 (50735082)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 輸送反応 / 入眠 / 泣きやみ / 寝かしつけ / 乳児 |
Outline of Research at the Start |
ヒト乳児には抱っこして運ばれる際に泣きやみ鎮静化する「輸送反応」が備わっている。泣いている乳児を5分程度抱っこして歩くと乳児は完全に泣きやむだけでなく、最終的に約半数の子が眠ってしまうほど入眠効果があることがわかっている。本研究ではヒト乳児において輸送反応による入眠のための最適条件(歩行ペース、抱っこする人と関係性、月齢による効果の違い等)を明らかにし、輸送反応によって惹起される入眠のメカニズム解明に近づく。
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Outline of Annual Research Achievements |
ヒト乳児には抱っこして運ばれる際に泣きやみ鎮静化する「輸送反応」が備わっている。泣いている乳児を5分程度抱っこして歩くと乳児は完全に泣きやむだけでなく、最終的に約半数の子が眠ってしまうほど入眠効果があることがわかっている。本研究ではヒト乳児において輸送反応による入眠のための最適条件(歩行ペース、抱っこする人との関係性、月齢による効果の違い等)を明らかにし、輸送反応によって惹起される入眠のメカニズム解明に近づくことを目標とする。 本年度は研究者自身の所属異動のため、実験準備・実験環境整備に多くの時間を費やした。研究参加親子の募集も一からであったため、はじめはなかなか参加者が集まらなかったが、市の保健センター等に協力を得ることができ、現在は徐々に参加者が増えてきている。 本年度は、以前の研究で提案された、「5分間抱っこ歩き、5~8分待ってから寝かせる」という、泣いている乳児が泣きやみ、眠りやすくなる方法の検証を中心に行った。本年度は歩行ペースについての条件検討は行わず、のちに比較できるように特定のペースを決め、歩行ペース条件をそろえて調査を行った。3~11か月齢の幅広い月齢の子において、抱っこ歩きにより、実際に泣きやみ、入眠することが確認できた。また、母親による抱っこ歩きだけでなく、一部の参加者においては、父親でも同様の計測を行った。父親の抱っこ歩きについても、母親が抱っこ歩きをした際と同様の効果が見られつつある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「5分間抱っこ歩き、5~8分待ってから寝かせる」という以前の研究で提案された方法の検証を進め、提案方法のやり方で実際に泣きやみ・入眠効果が見られている。また、母親だけではなく、一部の参加者において父親でも同様に計測を行い、抱っこする人との関係性についての検討を進めることができている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、幅広い月齢の乳児を対象に輸送反応による泣きやみ、入眠の条件を調べる。今後は、歩行ペースをいくつかの条件に分けて調査する。また、抱っこする人との関係性についても、母親、父親だけでなく、他人による抱っこ歩き効果についても調査を進める。
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