Modular Synthesis of Optically Active Biomolecules Utilizing Iterative Mitsunobu Reactions
Project/Area Number |
23K06062
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 47010:Pharmaceutical chemistry and drug development sciences-related
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Research Institution | Tokushima Bunri University |
Principal Investigator |
北村 圭 徳島文理大学, 薬学部, 講師 (00756695)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
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Keywords | ポリイソプレノイド / マイコケチド / 光延反応 / モジュラー合成 / CMMP / 光学活性化合物 |
Outline of Research at the Start |
本研究は高度に官能基化された化合物群の新規創出法の開発を目的とし、潜在極性をもつ反応性分子に対するキラルユニットの逐次導入により、多不斉点化合物の自在供給を実現するものである。化学的安定性に優れたキラルアルコールを不斉導入源とし、ビススルホニル化合物に対する逐次的な光延反応を活用したアルコール類の集積化により、生物活性天然物のビルディングブロックの合成ならびにその全合成のための基盤構築を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は高度に官能基化された化合物群の新規創出法の開発を目的とし、比較的小さな反応性分子に対するキラルユニットの逐次導入による多不斉点化合物の自在供給を実現するものである。具体的にはビススルホニル化合物を活性メチレン化合物として利用し、光延反応を逐次的に利用したキラルアルコールの集積化を行い、生物活性天然物を合成するための基盤構築を図る。 今年度はビスジチオールテトラオキシド(BDT)に対するアルコール類の逐次集積化により、ポリイソプレノイド化合物に見られる連続したキラル1,5-ジメチル構造の構築を検討した。その結果、ホスホラン反応剤であるシアノメチレントリメチルホスホラン(CMMP)を用いて光延反応を行なった際、BDTのメチレン炭素上で二重アルキル化が高収率で進行した。これを段階的に繰り返すことで不斉点を複数そなえた化合物群の系統的合成法を開発することができた。この方法を応用し、五つの不斉点を有する飽和ポリイソプレノイドであるマイコケチドの合成に展開した。この際、不斉源となるキラルアルコール類をそれぞれ高い光学純度で調製し、逐次光延反応によりこれらを順次連結することで、同化合物のモジュラー合成に成功した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
逐次光延反応により、ポリイソプレノイド化合物の部分構造に相当する1,5-ジメチル基を有するビルディングブロックの不斉合成法を開発した(Synthesis 2024, 161.)。不斉素子として用いるキラルアルコールの立体化学により、これら化合物群における立体異性体の作り分けにも成功した。さらに本法を応用し、五つの不斉点を有するマイコケチドのモジュラー合成を達成した。以上のことから、当初の計画通り、研究が進展していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は逐次光延反応のさらなる展開として、ビタミンEおよびKを標的化合物とし、その全合成に取り組む。ビタミンEに関しては、側鎖部の不斉合成に加え、クロマン構造上に存在する不斉点の立体制御も重点的に検討する。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)