Project/Area Number |
23K06255
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 47060:Clinical pharmacy-related
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Research Institution | Kobe Gakuin University |
Principal Investigator |
江角 悟 神戸学院大学, 薬学部, 講師 (90939927)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北村 佳久 就実大学, 薬学部, 教授 (40423339)
座間味 義人 岡山大学, 大学病院, 教授 (70550250)
牛尾 聡一郎 福岡大学, 薬学部, 助教 (80939893)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
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Keywords | JADER / Vigibase / 抗がん剤 / 副作用 / 抑うつ / ビッグデータ |
Outline of Research at the Start |
がん化学療法中に生じたCIDによってQOLの低下やコンプライアンス低下を生じ、自殺やがんによる死亡の増加につながることから対策は必須である。しかしながら未だ有効な予防策は確立しておらず、既存の抗うつ薬をはじめとした各種薬剤も充分なエビデンスが得られていない。そこで本研究では、リアルワールド(実臨床)データである大規模医療情報データベースを用い、既承認薬からCID 治療・予防薬候補を探索する。さらに遺伝子発現データベース解析や動物モデルを用いた基礎薬理学的検討から、候補薬の有効性を検証し、作用機序を明らかにすることで、CID の治療・予防戦略の確立を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、抗がん剤投与患者に副作用として「抑うつ」が認められるか否か、医薬品副作用データを用いてデータベースを構築し解析を行った。抑うつ状態に関連する標準的な副作用用語検索式を用いて抑うつ発生を解析したところ、日本国内の副作用報告情報を集積したJADERでは報告数不足のため十分な解析が実施できなかったが、WHOが管理するVigibaseを用いたところ、副作用として抑うつを呈する可能性のある複数の薬物をピックアップできた。現在、この解析の感度分析を行うためにSOCの面からも解析中であり、これら複数の手法のいずれからも抑うつ発生が示唆される医薬品を候補化合物として用いる。 また、本年度は共同研究者とともに抗がん薬投与患者の診療情報データベースを用いた解析に着手し、まずは複数の情報テーブルを結合してデータベースを構築し、このデータベースの信頼性をテスト中である。ピックアップされた候補薬物の抑うつ発症率について、平行して解析しており、副作用データベースから得られた候補化合物の妥当性について検証予定である。 また、副作用データベースから得られた「抑うつを起こしうる抗がん剤」について、抑うつを起こしやすいポピュレーションや時期について詳細に解析し、独立した複数の研究者によるダブルチェックを行っているところである。抗がん剤による抑うつを発症しやすい状況に関する情報提供はがん患者の生活の質向上に有用と考えられるため、次年度には論文発表予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究とは無関係の職場の同僚がうつ病のため休職し、業務負担が大幅に増えてしまったために研究に割けるエフォートが極端に小さくなってしまった。 経過が長期化してきており、エフォートが改善できる見通しは立っていないが軽微な予定の変更を行いつつ進捗させる。
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Strategy for Future Research Activity |
同僚の休職に伴う研究エフォートの減少が最大の課題である。人員補充が見込めないが、実施すべき業務は減らないため、これまで以上に効率化して取り組むしかない。 次年度は、今年度得られた候補化合物の妥当性を検証し、確からしい候補化合物についてパスウェイ解析や共同研究者による基礎研究によって、効果の検証を進めて行く。
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