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難溶性薬物共結晶からのin vitro薬物経口吸収評価法と新規共結晶溶解制御法の構築

Research Project

Project/Area Number 23K06271
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 47060:Clinical pharmacy-related
Research InstitutionSetsunan University

Principal Investigator

片岡 誠  摂南大学, 薬学部, 教授 (00340860)

Project Period (FY) 2023-04-01 – 2026-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Keywords共結晶 / 難溶性薬物 / 過飽和溶解
Outline of Research at the Start

経口吸収改善を目的とした難溶性薬物の共結晶の臨床応用例は少なく、その理由として消化管内での共結晶からの薬物溶解挙動評価の難しさや目的に対する共結晶化の利点が明らかでないことと考える。そこで本研究では、共結晶からの薬物の最適なin vitro経口吸収性評価法と新規溶解制御法を確立することを目的とする。共結晶自体の溶解にはcoformerの溶解濃度が極めて重要となるため、両物質の溶解濃度推移の評価に加えて、消化管内環境を再現したin vitro評価系を構築する。また、共結晶自体の溶解速度を物理化学的理論に基づいて制御する手法を確立する。

Outline of Annual Research Achievements

令和5年度は以下の項目について検討し、得られた成果について記載する。
(1) 共結晶溶解と薬物過飽和溶解におよぼす溶出試験液緩衝能の影響の解明:In vitro溶出性試験の条件を複数設定し、各種試験条件にて多種多様な難溶性薬物共結晶の溶解と薬物の過飽和溶解/析出挙動を評価した。その結果、より生体に近い条件とすることで、これまでに得られている経口吸収挙動を反映した結果が得られることが明らかとなった。
(2) Coformer添加による共結晶溶解制御法の検証:これまでの知見に加えて種々条件でin vitro試験を実施したところ、coformer添加濃度に依存して共結晶溶解速度の低下と難溶性薬物溶解/析出挙動の変化が確認された。さらにin vivo経口吸収挙動への影響を精査するためにラットをモデルとして経口投与試験を実施したところ、coformer添加によりモデル薬物の吸収速度が顕著に低下した。最終的な吸収率には影響を及ぼさなかったことから、本手法により難溶性薬物の経口吸収の持続化(原薬特性による徐放化)が達成できることが示された。
(3) 新規共結晶合成:難溶性薬物のモデルとして、ケトコナゾール、イトラコナゾール、ポサコナゾールを用いて新規共結晶のスクリーニングを実施した。なお、共結晶の溶解速度を制御することを目的としているため、用いたcoformerは一般的に使用されているものではなく、coformer自体の溶解性も低いものを選択した。その結果、各薬物において2~3種の新規共結晶を見出すことに成功した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

研究実績に記載した通り、当初の研究計画通り順調に進展していると考えられる。

Strategy for Future Research Activity

令和5年度は概ね当初の研究計画通りに遂行できている。したがって、本年度以降においても当初の研究計画通り以下の項目について検討する予定である。
(1) In vivoを反映した共結晶溶解および薬物吸収性評価法の構築:令和5年度で得られた結果を基として、最適なin vitro評価法の構築を行う。またin vivo経口投与試験との関係(IVIVC)を考慮しつつ実施する。
(2) Coformer添加による新規共結晶溶解制御法の有用性と適用範囲の解明:コンセプトは令和5年度に証明すみであるため、本検討では、他の難溶性薬物共結晶への応用について検討する。具体的にはシロスタゾール共結晶などをモデルとしてin vitro溶解試験やin vivo経口投与試験を実施し、応用性などを明らかにする。
(3) 新規共結晶の合成&キャラクタリゼーションおよび種々試験の実施:令和5年度に検討・見出した新規共結晶の物理化学的特性を明らかにするとともに、他のモデルについても共結晶化を試みる。また上記(1)および(2)のモデル共結晶とすることで、本研究全体の研究の質を向上させる。

Report

(1 results)
  • 2023 Research-status Report
  • Research Products

    (2 results)

All 2023

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] Control of Dissolution and Supersaturation/Precipitation of Poorly Water-Soluble Drugs from Cocrystals Based on Solubility Products: A Case Study with a Ketoconazole Cocrystal2023

    • Author(s)
      Kataoka Makoto、Yonehara Ayaka、Minami Keiko、Takagi Toshihide、Yamashita Shinji
    • Journal Title

      Molecular Pharmaceutics

      Volume: 20 Issue: 8 Pages: 4100-4107

    • DOI

      10.1021/acs.molpharmaceut.3c00237

    • Related Report
      2023 Research-status Report
    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 共結晶化による難容性塩基性薬物の溶解制御:胃内/小腸内薬物溶解におよぼす共結晶化剤の影響2023

    • Author(s)
      加藤 優季、南 景子、高木 敏英、山下 伸二、福世 祐大、島田 尚輝、深水 啓朗、片岡 誠
    • Organizer
      日本薬剤学会第38年会
    • Related Report
      2023 Research-status Report

URL: 

Published: 2023-04-13   Modified: 2024-12-25  

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