Project/Area Number |
23K06384
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 48040:Medical biochemistry-related
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Research Institution | Kyushu University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
木村 博昭 九州保健福祉大学, 薬学部, 教授 (70593622)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | 免疫プロテアソーム / LMP7 / M2マクロファージ / 分化 / IL-4 / 炎症抑制 / マクロファージ / M2マクロファージ分化 / LMP7欠損 / STAT6 |
Outline of Research at the Start |
「免疫プロテアソームLMP7欠損(阻害)により、M2マクロファージに分化しやすくなる」という仮説を立て、予備実験によりLMP7欠損型マクロファージからのM2マクロファージ分化は野生型より顕著に優位であることを見出した。本研究により、LMP7欠損型M2マクロファージ分化の優位性の機構と、LMP7欠損型M2マクロファージの免疫反応を抑制する能力が優位なのかどうかを明らかにし、また、阻害剤でも同様効果が得られれば、欧米では、LMP7を含む免疫プロテアソーム阻害剤の炎症病態の治療効果を検討する基礎研究や臨床試験も進んでいることから、将来、本研究が臨床の面でも貢献することが期待される。
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Outline of Annual Research Achievements |
近年、免疫関連疾患以外にも様々な疾患において、免疫細胞による炎症が病態に関与することがわかってきた。その炎症を制御するマクロファージの多くは、炎症性サイトカインを産生し、免疫反応や炎症を増強するM1マクロファージであるが、炎症を抑制するM2マクロファージの存在もクローズアップされ、病態の炎症がM1/M2の比で制御されているものが報告されている。我々は、自己免疫疾患やメタボリック症候群における炎症に免疫プロテアソームが関与すること御見出し、免疫プロテアソームの欠損によりM2マクロファージが増加していることを見出した。本研究の目的は、免疫プロテアソーム欠損によりM2マクロファージ分化が優勢になる機構を解明し、免疫プロテアソーム欠損M2マクロファージの免疫抑制能力を評価することである。初年度において、免疫プロテアソームサブユニットのLMP7欠損マクロファージは、Il-4刺激によるM2マクロファージ分化が増強されることが確認され、再現性のデータも収集できた。また、マクロファージの株化細胞RAW264.7細胞を用いて、LMP7(免疫プロテアソームサブユニット)欠損株を作製した。他にも、欠損株作製中に普通の株化細胞RAW264.7細胞をIL-4で刺激し、CD206やArg1などの一部のM2マーカーの遺伝子発現が増強することを確認した。まだ、骨髄細胞と細胞株で発現パターンなどの違いがありそうなのでさらに調べる必要がある。今後、本研究推進に向けて遺伝子欠損株化細胞の実用性を検討し、本研究の目的達成のため計画を進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
順調に進んでいる理由として、骨髄細胞由来マクロファージでの再現性の確認が取れたこと、マクロファージ株化細胞RAW264.7細胞において、IL-4刺激によるM2分化をM2マーカーの発現で確認することにより、この株化細胞によって、研究操作を簡便化できる可能性を見出したこと、さらに、株化細胞の目的遺伝子欠損株を作製できたことがあげられる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の方針として、正常株化細胞と遺伝子欠損株化細胞を利用してIL-4によるM2分化を比較し、骨髄細胞由来マクロファージと同様の結果が得られるかを確認する。また、骨髄細胞由来のマクロファージをM1,M2に分化させて炎症反応を定量化する方法を検討する。
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