Project/Area Number |
23K06468
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 49020:Human pathology-related
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
奥寺 康司 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (10326027)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横瀬 智之 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター(臨床研究所), 病理診断科, 部長 (10221665)
荒井 宏雅 横浜市立大学, 医学研究科, 客員准教授 (10381493)
石川 善啓 横浜市立大学, 附属病院, 講師 (40384838)
松村 舞依 横浜市立大学, 医学部, 助教 (50812997)
片岡 俊朗 横浜市立大学, 医学部, 助教 (70896878)
禹 哲漢 横浜市立大学, 附属市民総合医療センター, 准教授 (90537177)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
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Keywords | 唾液腺型肺がん / 間質性肺炎 / 稀少な肺癌 |
Outline of Research at the Start |
現行の肺癌組織分類では導管癌は明確に定義されておらず、これまでは低分化癌や大細胞癌などとして取り扱われ、最適な投薬が行われてこなかった可能性がある。そこで、申請課題では、このような「唾液腺導管癌と相同の肺癌」の真の頻度、間質性肺炎との関連、臨床特性(年齢、性別、喫煙歴、予後)、分子特性(アンドロゲン受容体強発現、HER2遺伝子増幅、その他の治療標的となり得る分子異状)を明らかにし、「肺導管癌」を固有の組織型として定義するた めの基盤を築くことを目的とした。本課題の達成により肺癌の個別化治療の向上に寄与する。
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Outline of Annual Research Achievements |
「目的」希少な唾液腺道管型分化を示す腺癌に着目して、その頻度や臨床病理学的特性を明らかにし、治療方針の確立に寄与することが目的である。 「材料と方法」多施設の5000例ほどの肺がん手術症例を見直して、唾液腺道管型分化を示す腺癌を抽出し、ホルモン受容体やHER2発現、分子遺伝学的な特性を解析する。 「結果」2024年度の目標は、まず、既存のデータベースから、未分化癌や大細胞癌、低分化がんなどと診断されていたものを抽出して、検鏡し、候補症例を抽出することであった。ここまで、一施設の3000例ほどの症例から13例の候補の抽出に至っている。うち、2例は、免疫染色でアンドロゲン受容体とともにHER2の強発現がみられた。 「考察」唾液腺道管型分化を示す腺癌は肺がん全体の1%未満と極めて稀であることが確認できた。アンドロゲン受容体やHER2強発現を示すものが含まれ、ホルモン療法や分子標的療法の適用への可能性が示された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者の研究機関の異動に伴って、研究環境の再構築に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、さらに2000例データベース検索を行い、これまで抽出した症例と合わせてNGS解析も含めた分子病理学的解析を行う予定である。
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