Project/Area Number |
23K06734
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 50020:Tumor diagnostics and therapeutics-related
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Research Institution | Osaka International Cancer Institute |
Principal Investigator |
谷口 直之 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, 所長兼糖鎖オンコロジー部部長 (90002188)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大川 祐樹 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, 糖鎖オンコロジー部 チームリーダー (40723896)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 糖タンパク質 / IgG / がん / コアフコース |
Outline of Research at the Start |
糖鎖「コアフコース」を標的にしたがん研究を実施する。コアフコースは、がんの直接的な増殖や転移に加え、バイオマーカー、分子標的薬による治療、免疫チェックポイント療法などにも深く関わる糖鎖であることが明らかになりつつある。これまでの研究で、これらの現象や治療の鍵となる糖タンパク質としてIgGに着目し、IgG上のコアフコースを特異的に認識するモノクローン抗体の作製に成功した。本研究ではこの抗体の応用に焦点を絞り、バイオマーカーとしての有効性、更には免疫細胞における役割の解明、抗体依存性細胞障害活性(ADCC)での役割などを解明する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、糖タンパク質としてIgGにターゲットを絞り、IgGのコアフコース修飾されたもののみを選択的に検出・阻害することで、がん細胞の検出と排除をめざした基礎研究を行うことを目的とした。本研究に先立って、コアフコース修飾されたIgGを特異的に認識するモノクローナル抗体の樹立に成功したため、その抗体を用いて、がん細胞の増殖・転移能、がん患者血液サンプルを対象としたバイオマーカーとしての可能性の検討を実施する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
まず、がんに関連した肺炎患者の血液サンプルについて、コアフコース修飾されたIgGのレベルを測定し、病状と関連することを明らかにした。またコアフコース修飾されたIgGを特異的に認識するモノクローナル抗体を用いて、簡便かつ精度の高い測定法を確立しつつある。さらにこの抗体の反応性を多種多様な細胞株で検証しており、反応性がみられた細胞種について、その詳細な分子機構を検討する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
簡便かつ精度の高い測定法を確立し、多様ながん種におけるコアフコース修飾されたIgGのレベルを測定する。結果から、がん種特異的な因果関係を明らかにし、その原因を検証する。またモノクローナル抗体に反応性を示す細胞種を同定することに加え、このモノクローナル抗体を用いたADC(Antibody-drug conjugate)を作製することで、その有益性を検証していく予定である。
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