Establishment of a method for early detection of genetic abnormalities during treatment of Japanese CLL patients
Project/Area Number |
23K06848
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 52010:General internal medicine-related
|
Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
瀧澤 淳 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (70463990)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
|
Keywords | CLL / CLLRSG-01 / IGHV変異 / TP53欠失 / BTK阻害薬 / BCL2阻害薬 / リヒター形質転移 / ddPCR |
Outline of Research at the Start |
これまで我が国で稀少疾患である慢性リンパ性白血病(CLL)の実態を明らかにするために国内多施設共同研究(CLLRSG-01)を行い、表面形質が非典型的な類縁疾患が多いことなど日本のCLLの特徴を報告してきた。本研究では本邦CLLの予後を改善するため最適な新規分子標的薬(BTK阻害薬やBCL2阻害薬など)を適切な時期に選択できるように、リキッドバイオプシーを用いて治療抵抗性の分子異常を早期診断するシステムの構築を目指す。さらに本研究では、本邦CLLに特徴的な治療抵抗性機序を明らかにするため、リヒター形質転換をきたした本邦症例の分子病態を明らかにして、新規分子治療薬の開発に結びつけたい。
|
Outline of Annual Research Achievements |
わが国で希少疾患である慢性リンパ性白血病(CLL)の実態を明らかにするために、国内47施設で実施した前方視的登録研究(CLLRSG-01)の最終解析を行い、日本人CLL 119例の特徴を明らかにした。他国と同様の自然乾燥塗抹標本による形態診断の結果、FAB分類によるTypical CLL 90例とAtypical CLL 29例に分類されたが、Atypical CLLの頻度は24%であり欧米と同等であることが明らかになった。通説とされていた日本人CLLに形態的なAtypical CLLが多いという概念は、日本特有の強制乾燥塗抹標本を用いた形態観察の結果、細胞が大きい状態で固定されていたものを観察していたためであることが示唆された。次に、Typical CLLとAtypical CLLの特徴を比較したが、Atypical CLLでMatutesスコアが低く、CD13発現例が多いという免疫表現形を除いて、臨床像やdel(17p)/TP53欠失などの染色体/遺伝子異常に有意な違いは認められなかった。近年CLLの病態や治療研究に際して、形態的なTypival CLLとAtypical CLLを分けて議論されることが少なくなっているが、それが妥当であることも確認できた。日本人CLL患者全体の特徴として、予後良好とされるIGHV遺伝子変異例が80%と白人患者に比べて高頻度であることが明らかになった。また、使用されるIGHV遺伝子の種類は、他の東洋諸国と同様でIGHV1の頻度が低く、選択される遺伝子のパターンが欧米と異なることが確認された。以上についてIJH誌に論文発表した。 CLLRSG-01登録の中でBinet Stage Aの早期CLL58例について初回治療開始までの期間(TTFT)に関わる予後因子を解析し、血清可溶性IL-2R 1000U/mL以上とLD正常値超えが予後不良因子となることを明らかにして、国際学会(第20回iwCLL2023)で発表した。 現在まで当科で診断したCLL 30例について、臨床的特徴、一般検査データ、表面形質、染色体異常、FISH解析結果などについて確認し、データベースを作成中である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当科症例の蓄積が予想より少し不足しており、さらに情報収集や追加検査に時間を要しており、全体の予後解析に進めていない。
|
Strategy for Future Research Activity |
当科経験症例の情報を集積してCLLRSG-01登録症例の治療例とデータを統合し、生存解析と予後因子解析を進める。
|
Report
(1 results)
Research Products
(2 results)