Project/Area Number |
23K06855
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 52010:General internal medicine-related
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
石川 剛 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (90372846)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土井 俊文 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60800985)
高木 智久 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70405257)
内藤 裕二 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00305575)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | がんサルコペニア / 腸内細菌叢 |
Outline of Research at the Start |
がんサルコペニアは進行がん患者で効率に併発し、生活の質(QOL)を損なうだけでなく、治療抵抗性や不良な生命予後と関連することが報告されている。その病態形成には、がんに伴う慢性炎症、免疫・代謝異常など複数の要因が関与し、未だ有効な治療法は無い。本研究では、がんサルコペニア形成における腸内環境に関するこれまでの研究成果をさらに発展させ、腸内環境の是正を中心に、多角的介入により新たなサルコペニア集学的治療法の開発を目指している。
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Outline of Annual Research Achievements |
がんサルコペニアの病態形成には、がんに伴う慢性炎症、免疫・代謝異常など複数の要因が関与しているが、本研究では、がんサルコペニア形成における腸内環境に関するこれまでの研究成果をさらに発展させ、腸内環境の是正を中心に、多角的介入により新たなサルコペニア集学的治療法の開発を目指している。 本年度は、マウスがんサルコペニアモデル(colon26皮下移植モデル)において、悪液質治療薬として既に本邦で承認されているanamorelinを投与し、サルコペニアの表現型の変化およびanamorelinに水溶性食物繊維((Partially Hydrolyzed Guar Gum: PHGG))を併用することで治療増強が得られるかを検討したが、anamorelin投与で本来得られるはずの悪液質表現型の改善が観察されず、予定していたPHGGによる腸管バリア機能の改善等によるanamorelinの効果増強の検証はこれまでのところできていない。 一方で、担がん患者(食道癌、胃癌、肺癌)の腸内環境とサルコペニア病態との関連についての検討は順調に進んでおり、腸内細菌叢および血中生理活性物質の測定を終了している。現在解析を進めているところであるが、がん種ごとに腸内細菌叢の構成に違いがみられること、治療効果の有無でベースラインの腸内細菌叢の構成にも違いがみられることが判明した。さらに、100種以上の末梢血生理活性物質の測定結果の主成分分析の結果から、ベースラインの生理活性物質の状況が患者の治療効果に反映している可能性が示唆される結果を得ている。今後、登録患者の筋肉量測定結果を加え、腸内細菌・血中生理活性物質との関連を多角的検討していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
悪液質改善効果が実証されているanamorelinを用いたin vivoの実験において、その効果が確認できておらず、それ以降のマウスモデルでの検討が進められていない。臨床検体を用いた検討については順調に進んでおり、次年度中に結果を出せる見込みである。
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Strategy for Future Research Activity |
マウスモデルの検討において、我々が使用しているマウスサルコペニアモデルでanamorelinの効果が表れるのか、投与量を増量するなどして検証し、前臨床の研究計画を加速し進めていく。がん患者の腸内細菌とサルコペニア病態との関連についての検討は、得られた結果を詳細に分析し、次年度の報告を目指す。
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