Project/Area Number |
23K06889
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 52010:General internal medicine-related
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
竹本 稔 国際医療福祉大学, 医学部, 主任教授 (60447307)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大西 俊一郎 国際医療福祉大学, 医学部, 講師 (60894805)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | マイオカイン / うつ病 |
Outline of Research at the Start |
世界では成人の 5 % がうつ病に苦しんでいると推定され、その数は増加の一途を辿ってい「運動」には抗うつ効果があることが知られているが、そのメカニズムは明らかではない。R3hdmlは我々が同定した新規マイオカインである。これまでゲノム関連解析(GWAS)によりR3hdmlはうつ病との関連も示唆されている(PLoS One. 2011)。そこで本研究の目的は我々が同定した新規マイオカイン R3h domain containing like (R3hdml) とうつ病との関連を明らかにし、R3hdmlを用いた新しいうつ病治療戦略を開発するための基盤研究としたい。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究はGWASにより明らかとなったR3hdmlとうつ病との関連を(PLoS One. 2011)検証し、最終的にR3hdmlをうつ病治療に結び付けることを目的としている。この目的のために 1.R3hdmlノックアウトマウスのうつ状態を野生型マウスと比較する。② うつ病モデルマウスにR3hdmlを投与してその効果を検証し、そのメカニズムを明らかにする。③ R3hdmlを実臨床に結びつけるべく、うつ病患者血液中R3hdml濃度を測定しその臨床的意義を明らかにする。運動療法の効果は糖尿病、高血圧といった生活習慣病のみならず、がんや認知症にも広く及び、その効果の一端を骨格筋から分泌されるマイオカインが担う。本研究はR3hdmlとうつ病との関連を明らかにし、R3hdmlを用いた新たな治療法創出のための基盤研究である。うつ病の経済的損失は1年間に約3兆円という結果がでていることから、本研究を通じてうつ病で悩む患者の福音としたい。本研究の特色として以下の点が挙げられる。① 当研究室ではR3hdml遺伝子ノックアウトマウス、ノックアウト・過剰発現細胞、数種のR3hdmlに対する特異抗体、特異抗体カラムを用いて精製したR3hdml蛋白、R3hdml ELISAを有しており、R3hdml研究の基盤が整っている。本年度は実験に使用するためにR3hdmlノックアウトマウスを増やし、さらに①に関して野生型を用いて、うつ状態評価のための強制水泳試験(Forced swim test;FST)、尾懸垂試験や(Tail suspension test;TST)を用いて、セッション中にラットやマウスが示す無動時間(immobility time:IT)に関する基礎検討を行い、本実験に備えた。また③のうつ病患者血液中濃度測定に関する準備を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究はGWASにより明らかとなったR3hdmlとうつ病との関連を(PLoS One. 2011)検証し、最終的にR3hdmlをうつ病治療に結び付けることを目的としている。この目的のために ① R3hdmlノックアウトマウスのうつ状態を野生型マウスと比較する。② うつ病モデルマウスにR3hdmlを投与してその効果を検証し、そのメカニズムを明らかにする。③ R3hdmlを実臨床に結びつけるべく、うつ病患者血液中R3hdml濃度を測定しその臨床的意義を明らかにする。本年度は①、③に関して、本実験のための予備実験など行った。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究はGWASにより明らかとなったR3hdmlとうつ病との関連を(PLoS One. 2011)検証し、最終的にR3hdmlをうつ病治療に結び付けることを目的としている。この目的のために ① R3hdmlノックアウトマウスのうつ状態を野生型マウスと比較する。② うつ病モデルマウスにR3hdmlを投与してその効果を検証し、そのメカニズムを明らかにする。③ R3hdmlを実臨床に結びつけるべく、うつ病患者血液中R3hdml濃度を測定しその臨床的意義を明らかにする。予備実験の後、①~③に関する研究を着実に進めてゆく予定である。
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