Project/Area Number |
23K06905
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 52010:General internal medicine-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
木村 公一 東京大学, 医科学研究所, 特任講師 (50596236)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大門 雅夫 東京大学, 医学部附属病院, 病院診療医(出向) (80343094)
中西 弘毅 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (80835140)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 筋ジストロフィー / 心筋症 / 腎障害 / 治療開発 / 予後 |
Outline of Research at the Start |
筋ジストロフィーは進行性の難治性筋疾患であり、骨格筋障害や呼吸不全の進行がADLやQOLを著しく低下させ、心筋症が生命予後を悪化させる。また腎機能障害や不整脈を合併することも多い。本研究では、臨床研究と動物実験を並行して進め、多施設疫学研究では筋ジストロフィー患者の自然歴の追跡・予後規定因子の同定・および各種治療薬の治療効果について検証を進める。動物実験においては、各種薬剤・栄養療法・幹細胞治療などによる骨格筋および心機能への治療効果について検証を進める。本研究では、これらの多角的かつ集学的な治療法開発により、患者の骨格筋障害および心筋障害の完全な進行抑制を目指した治療法を開発する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、病態進行の完全抑制を目指した多角的集学的アプローチによる筋ジストロフィーの治療開発であり、その目標は患者における心筋症と中心とした疾患病態の進行抑制・改善・治癒であるから、動物実験のみならず臨床的疫学アプローチもかかせないと考えられた。よって本研究においては、筋ジストロフィーモデル動物における治療効果の開発とともに、実臨床における筋ジストロフィー患者を対象とした治療効果の疫学的検討、これらを同時並行して進める方針とした。 まずモデル動物実験においては、筋ジストロフィーのモデルマウスに対する間葉系細胞治療の効果について検証を進め、間葉系細胞をもちいた治療が筋ジストロフィーマウスの骨格筋および心筋の病態を改善させることを明らかにした。これらの成果について、学会発表2件、英文論文発表1件をもって報告した。また、筋ジストロフィーモデルラットに対して新規心不全治療薬であるイバブラジンの投与実験を進め、イバブラジンの投与がモデルラットの心筋症を改善させることを明らかにした。これらの成果について、学会発表2件、英文論文発表1件をもって報告した。 さらに並行して臨床における筋ジストロフィー患者の疫学研究も進め、新規治療薬であるイバブラジンが頻脈かつ低血圧を示すデュシェンヌ型筋ジストロフィーの患者においても治療効果を示すこと、および忍容性があることを明らかにした。これらの成果について、学会発表1件、英文論文発表1件をもって報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度のモデル動物実験においては、筋ジストロフィーマウスに対する間葉系細胞治療の効果について検証を進め、細胞治療が骨格筋や心筋の進行を抑制することを明らかにし、その成果について日本筋学会学術集会および日本再生医療学会総会において報告するとともに、英文雑誌Stem Cell Research & Therapyに発表した。また筋ジストロフィーラットに対して新規心不全治療薬であるイバブラジンの投与実験を進め、イバブラジン投与が心筋症を改善させることを明らかにし、その成果についてAsian Pacific Society of Cardiology Congressおよび筋ジストロフィー治療研究会において報告するとともに、英文雑誌Experimental Animalsに発表した。 臨床における筋ジストロフィー患者の疫学研究も進め、新規治療薬であるイバブラジンが頻脈かつ低血圧を示すデュシェンヌ型の患者に対しても忍容性があり治療効果を示すことを明らかにし、その成果について日本神経治療学会学術集会において報告するとともに、英文雑誌International Heart Journalに発表した。 一方で、当初想定していたiPS細胞を用いた治療研究については先方の協力が得られなくなったため、別の間葉系細胞や核酸医薬をもちいた実験に研究計画を変更している。 これらの成果と計画変更状況を総合的に勘案し、おおむね順調に進捗していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度以降、モデル動物実験においては、間葉系細胞の効果検証実験を進めるとともに、心不全の新規治療薬および腎機能に対する改善効果のあるSGLT2阻害薬の投与実験、および、栄養代謝改善効果を示すオメガ3・ケトン体の投与実験も進める。 臨床疫学研究においては、心腎関連と予後の関係、心不全の自然歴、臨床における新規心不全治療薬としてのSGLT2阻害薬の治療効果の検証、および近年承認された新しい筋ジストロフィー核酸医薬ビルトラルセン投与患者における心機能への効果検証を進める。 当初の研究計画にあったiPS細胞をもちいた共同研究ができなくなった課題はあるものの、代替手段として、間葉系細胞をもちいた実験、臨床研究の並行実施、核酸医薬・イバブラジン・ビルトラルセンなど他の新規治療薬の効果を検証することで、本研究の目的である多角的集学的アプローチによる治療開発を達成させる。
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