Project/Area Number |
23K06973
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 52020:Neurology-related
|
Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
大貫 優子 東海大学, 医学部, 准教授 (20384927)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
椎名 隆 東海大学, 医学部, 教授 (00317744)
西野 一三 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所 疾病研究第一部, 部長 (00332388)
鈴木 重明 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (50276242)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
|
Keywords | 炎症性筋疾患 / HLA / 自己免疫性筋炎 |
Outline of Research at the Start |
自己免疫性筋炎には複数の病型があることが知られている。申請者らは、各病型で特定のHLAアレルに頻度の偏りが生じることをこれまでの研究で見出した。本課題では、自己免疫性筋炎の血液DNAを用いてHLA多型解析を実施し、各病型に感受性を示す真のHLAアレルを同定する。さらに、感受性アレルを保持する筋組織におけるHLA多型解析とHLA発現解析を実施し、構造と発現の両面から病型間の相違等を調査する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
炎症性筋疾患は多様な病型を含む疾患である。今年度我々は、炎症性筋疾患のうち、日本人皮膚筋炎患者175名のHLA6座 (HLA-A, -B, -C, - DRB1, -DQB1および-DPB1) のジェノタイピング、臨床病理学的特徴や自己抗体情報との関連解析を実施した。その結果、抗Mi2抗体陽性皮膚筋炎とHLA-DRB1*04:07が極めて強い相関を持つことを示し(OR; 28.9; p=0.00000009672)、論文報告した (J Rheumatol.jrheum.2022-1321,2023)。また、抗Ku抗体陽性筋炎44名のHLA解析を行った。病理学的所見において壊死と再生が顕著でない患者群において、HLA-DRB1*03:01とDRB1*11:01、DQB1*03:01が健常対象者より頻度が高い(OR; 50.2, 4.6, 2.8; p = 0.0045, 0.019, 0.027)一方、壊死と再生が強いグループでは、HLA-A*24:02, B*52:01, C*12:02, DRB1*15:02が健常対象群より少なかった(OR; 0.27, 0, 0, 0; p = 0.0036, 0.027, 0.016, 0.026)。これらの結果から、病理的特徴には遺伝学的背景が関連する可能性を示唆した。この結果を論文報告した(Neurology.102(8):e209268,2024)。炎症性筋疾患の複数の病型をHLA解析したことによって、それぞれ臨床像は類似するものの、異なる遺伝学的背景を持つことを明らかにすることができたと考える。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り、炎症性筋疾患の複数の病型に対して遺伝子解析を行い、疾患関連アレルを抽出できている。それぞれの病型の遺伝学的特徴と差異を論文報告した。これらのことから、本研究課題はおおむね順調に進展しているといえる。
|
Strategy for Future Research Activity |
筋炎病型間の関連解析を行うとともに、同定した感受性HLAアレルを有する患者および健常者のDNA検体を用いて、感受性HLAアレルの遺伝子全領域を次世代シークエンシングにより決定する。されに、筋組織におけるHLA遺伝子変異及び発現解析を行う。
|