Project/Area Number |
23K07013
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 52030:Psychiatry-related
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
藤原 広臨 京都大学, 医学研究科, 准教授 (10599608)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | インターネット使用 / MRI / インターネット嗜癖 |
Outline of Research at the Start |
インターネット嗜癖(ネット嗜癖)について、認知・心理指標との関連を調べるとともに、超高磁場・高解像度の7テスラMRI(7T-MRI)を用いて脳画像解析にて神経基盤を調べる。特に、診断閾値下のネット使用とネット嗜癖の差異および、ネット使用の用途間での差異に着目し、予防・診断に関するバイオマーカーとしての脳画像所見を得ることを目指す。本研究では、低~中~嗜癖レベルまで連続的な使用レベルについて検討が可能であるという点で独創的である。これにより、適正なリテラシーに関する知見をえて、ネット嗜癖の予防に活用できる。また、7T-MRIにより、従来描出不能であった脳構造を評価することができる。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、昨今行動嗜癖のひとつとして社会問題となっている、インターネット嗜癖に関連する事項としての、低~中程度以下のインターネット使用について、そのリテラシーの最適化を目的として、脳MRIを用いて神経基盤を調べるものである。また、インターネットの使用用途は個人の中でも多岐にわたるため、使用用途も考慮していくことが特徴的な研究である。2023年度は、インターネット使用の程度やその用途(GPIUS2、ISSAQによる)、さらに、インターネット嗜癖に関連することが想定されている、抑うつ、不安、自閉症傾向、注意欠如・多動症傾向、一般に、複数の嗜癖が重積することがしばしばみられるという交差嗜癖の観点からのアルコール依存やメディアマルチタスク傾向、喫煙行動などの各種心理・行動指標尺度の測定を行っていった。また、対応する被検者において、超高解像度7テスラMRIによる脳画像検査を順次行っていった。 2024年3月時点での実験実施終了済の被検者数は32名であった。中間解析については、現段階では未だ実施に至っていないが、この理由として、7テスラMRIによる脳画像データの容量が極めて膨大であることから、心理指標との関連を見ていくにあたってのノイズ除去やモーションの修正などの、いわゆる画像前処理等に膨大な時間を費やした。現時点では、20名分のMRIデータの前処理を完了したところであり、次年度には、引き続き実験推進していく一方で、上述の中間解析も行い、成果報告を企図していく見込みである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度末時点で、実験実施被験者数は32名、脳画像の前処理を完了したサンプル数は20名である。7テスラMRIによる脳画像の前処理の所要時間が予想を上回ったものの、これに特化したスクリプトの見直し・共有等にて処理を推進することができている。以上より、進捗としては、おおむね順調と考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
現段階では、実験の進捗状況としては順調であるため、2023年度の実験実施要領を踏襲していく。ただし、本邦でも世界でも、7テスラMRIを保有している施設は限定的であり、これによる脳画像解析の知識等の方略については、十二分に蓄積があるものとはいいがたく、いわば、探索的にワークステーションの処理速度等を経験論的に評価していく必要がある。このため、MRI前処理に必要な十分な計算機の性能、記憶媒体の容量等を念頭におきつつ、可及的にこれを進めていく方針である。
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