小動物用MRIを用いたアルツハイマー病モデルマウスにおける血液脳関門に関する研究
Project/Area Number |
23K07036
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 52030:Psychiatry-related
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
中村 祐 香川大学, 医学部, 教授 (70291440)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 秀記 香川大学, 医学部, 助教 (00558512)
伊藤 康一 徳島文理大学, 薬学部, 特別研究員 (30291149)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | アルツハイマー型認知症 / 認知症 / 血液脳関門 / 脳血管関門 |
Outline of Research at the Start |
アルツハイマー型認知症においてBBBの初期変化を捉えその後の変化を時空間的に検討することが必要である。しかし、従来の手法は、認知機能障害の測定を行いながら同時にBBBの損傷状態を動物一個体ごとに観察する手法であり、時空間的に観察することは非常に難しく、我々はMRI法を確立した。他の精神疾患モデル動物について小動物用MRIを用いてBBB損傷評価し結果を得ている。本研究ではBBBに着目しアルツハイマー型認知症発症機序及び脳の老化メカニズムの一端を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
小動物用MRI装置(MRmini SA, 1.5T, DSファーマバイオメディカル、徳島文理大学に設置)を用いて、撮像条件の設定(TR(ms), TE(ms), Flip angle(R), FOV(mm2), Matrix, Thickness(mm), Slices, NEX, Resolution(mm))をまず行い、ADモデルマウスのT1強調画像(T1WI)及びT2強調画像(T2WI)の撮像を行った(伊藤が担当)。MRI撮像は、2%イソフルラン(エスカイン(R))吸入麻酔下で行い、体温を37℃に保持するため、温水パッドによる体温制御装置を用いた。 BBB不透過のガドテリドール(プロハンス(R), Gd-HP-D03A)を用い、ガトリニウム増強MRI(GdEMRI)手法によりBBBの時空間的変化を観察する。Gd-HP-D03Aは、Bolus iv投与を行った。また、Gd-HP-D03A(T1WI撮像で検出可能)の準物を用いて、MRI装置においてキャリブレーションを行った(伊藤が担当)。 ADモデルマウスとして、徳島文理大学で継代されているAPP/PS2 Tgマウス(PS2N141I x APP(swe))を用いた。すでに準備段階から本ADモデルマウスを使用している(今井が担当)。 画像解析(RealiaPro, サイバネットシステム)を用いて、空間的な解析を行った。ガドテリドールの濃度と信号強度はほぼ直線関係にあることから、BBB透過性変化の程度を半定量的にとらえることが可能であり、ガドテリドールの脳内分布を明確にするために、画像解析ソフトRealiaPro(サイバネットシステム)を用いて、T1画像をカラー化し、ガドテリドール投与前のT1画像と融合させた画像を作成した(中村、今井が担当)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画どおり、ADモデルマウスを用いた画像解析によりガドテリドール投与前のT1画像と融合させた画像を作成することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度に準備した方法を用いて、検討・評価を行う。(令和6年度~令和7年度)。
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Report
(1 results)
Research Products
(16 results)