Project/Area Number |
23K07052
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 52030:Psychiatry-related
|
Research Institution | National Hospital Organization, Hizen Psychiatric Center |
Principal Investigator |
福嶋 翔 独立行政法人国立病院機構肥前精神医療センター(臨床研究部), 臨床研究部, 医師 (00727000)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2025: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
|
Keywords | 倫理委員会で承認 / 導入可能な症例が不足 / 今後は多施設研究に / 運動療法 / スマートウォッチ / 治療継続率 |
Outline of Research at the Start |
アルコール使用障害(AUD)は身体的、社会的または家族内問題があっても飲酒を繰り返す慢性的な精神疾患である。AUD患者は、我々のこれまでの研究からも脳機能障害が示唆されるが、治療継続率および断酒継続率が低く回復が困難であり支援者も精神的にストレスを感じやすい。 本研究では、入院中のAUD患者を対象にランダム化比較試験を実施する。運動目標を設定した上で運動療法を導入し、退院後もスマートウォッチをつけ12週間の運動を実施・計測してもらうことで、治療継続率の上昇や健康状態の維持が可能となるかを評価し、スマートウォッチを用いた運動療法を新たなAUD治療方法の開発につなげる。
|
Outline of Annual Research Achievements |
被験者への同意書や同意撤回書、広報用のポスターを作成した。道ノ尾病院の倫理委員会で承認を受けた後、作業療法士や心理士などと繰り返し協議を行い具体的な研究プロトコールを作成した。また、必要な物品(体組成計、スマートウォッチ、万歩計、データを登録するパソコンなど)を購入し、運動日記を作成した。 2023年度末までに、3例の実施を行った。A(スマートウォッチ)群が1例、B(万歩計+運動日記)群が1例、C(記録用デバイスなし)群が1例である。 3例ともに、退院後に通院は継続できていた。A群の1例は、退院後1ヶ月は運動を継続できており体重も減少したが、それ以降は再飲酒が原因で運動継続が困難となり体重減少もそれ以上みられなかった。最終的には、退院2ヶ月後に再入院となり、研究は終了した。B群の1例は、退院後間もなく再飲酒していた。就労を再開したこともあり、運動継続は困難で日記記載も困難であった。採血でも肝障害は徐々に悪化し、体重や体脂肪率も上昇した。C群の1例は、退院後も断酒ならびに運動を継続できていたと自己申告していた。しかし、採血でも肝障害は徐々に悪化し、体重や体脂肪率も上昇した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
目標に比較して進捗状況は遅れている。原因は、道ノ尾病院で、導入可能な症例(入院しアルコールプログラムに参加、60歳未満、身体合併症がない)が、例年よりもはるかに少なかったためである。
|
Strategy for Future Research Activity |
道ノ尾病院が所在する長崎市の精神科・心療内科および総合病院への広報活動をさらに行う。 また、肥前精神医療センターも含めた多施設研究を行う予定である。すでに倫理審査委員会で承認を受け、常勤医師やアルコール依存症専門病棟師長への実施方法へ説明を行い了承を得た。6月には1例目を導入予定である。
|