Project/Area Number |
23K07053
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 52040:Radiological sciences-related
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
沼尻 晴子 (橋井晴子) 筑波大学, 医学医療系, 講師 (00712845)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福光 延吉 神戸大学, 医学研究科, 客員准教授 (40277075)
松本 孔貴 筑波大学, 医学医療系, 助教 (70510395)
澤 智裕 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (30284756)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | ホウ素中性子捕捉療法 / DDS / SGB / ナノ粒子 / 薬物動態 / 増感作用 |
Outline of Research at the Start |
ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)は癌細胞内に取り込まれたホウ素と中性子線の核反応を利用した究極の癌細胞性選択性放射線治療である。癌細胞内にホウ素を取り込ませる薬剤として現在はボロノフェニルアラニン(BPA)が広く用いられているが、改善の余地も大きい。 本研究では新たに開発したSMA-グルコサミン-ホウ酸複合体(SGB)を用いて細胞実験・動物実験を行い、BPAに対する優位性を明らかにすることで、将来的な個別化医療への応用・適応癌腫の拡大につながる基礎データを集積する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2024年2月より、当施設においてヒト対象(初回治療の膠芽腫対象)のホウ素中性子捕捉療法の臨床試験が開始となった。 本研究はこのホウ素中性子捕捉療法において、ホウ素が効率的に腫瘍に集積するような新規薬剤や増感効果を得られる薬剤を探索する研究であり、施設内外における研究の重要性が一層増したと考える。 ただ、この臨床試験の開始により事前審査・準備などで中性子ビーム源を占有されることが多く、本研究へのビーム使用が見込めなかったことや、研究人員も臨床試験に割かれてしまうという状況があり、2023年度は主に薬物投与後のホウ素濃度動態評価に重点を置いた。 ①扁平上皮癌、悪性黒色腫2種類、乳癌、神経膠腫瘍 の5種類の腫瘍細胞をマウスに移植し、従来の薬剤であるL-BPAと本研究の薬剤であるSMA-GBを投与する群に分け、投与後の時系列の血中濃度をモニタリングした。投与後、SMA-GB群の方が緩やかなホウ素濃度上昇を見せ、実臨床での利便性の高さを示唆した。 ②同様に5種類の腫瘍細胞をマウスに移植し、L-BPA投与群とSMA-GB投与群において投与後比較的短時間で腫瘍と臓器を回収・固定し、各組織のホウ素濃度を測定したほか、今後同様の実験を腫瘍生育後にも行う予定である。 このように、効率の良い投与方法・照射時期をあらかじめ選定しておくことにより、実際のビームを使用した照射実験をなるべく効率的に、少ない回数でも意義のある結果を得られるよう期待している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
照射実験に使用する中性子ビーム源の施設において、ヒト臨床試験が2024年2月より開始となった。それに伴い事前審査・準備などにおいてビーム源の使用を制限される期間が長く、また研究人員も共通している部分があるため、本研究の照射実験に進むことができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も同ビーム源においてヒト臨床試験は継続するため、ビーム源を使用しない薬物動態評価を積極的に進める。この評価を十分に行うことで、実際にビームを使用する実験を極力効果的に短期間で終えることができると考えている。 ヒト臨床試験が定常的に行われる状態でビーム源の使用時間を効率的に確保するよう努め、2024年9-12月には細胞照射実験に入り、その内容を2024年度末をめどに論文化していく。
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