Project/Area Number |
23K07061
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 52040:Radiological sciences-related
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
椋本 成俊 神戸大学, 医学部附属病院, 特命助教 (70634278)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 良平 神戸大学, 医学部附属病院, 教授 (30346267)
宮脇 大輔 神戸大学, 医学部附属病院, 特命准教授 (30546502)
清水 康之 神戸大学, 医学部附属病院, 特命技術員 (80824234)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 放射光 / スリット照射 / SPring-8 / FLASH Radiotherapy / マイクロビーム |
Outline of Research at the Start |
超高線量率放射線治療は “FLASH radiotherapy”といわれ、40 Gy/秒以上の線量率を用いる照射法であり、次世代の放射線治療の主軸として世界的にも広く注目を集めている。 今回の申請では、申請者らの研究グループが独自に開発し国際特許を有している過酸化チタンナノ粒子(TiOxNPs)を腫瘍に注入し、TiOxNPsと超高線量率スリット照射により、治療効果比の高い異次元の放射線治療を提案し、化学療法やホルモン治療が不応となったが、放射線治療単独では難治とされてきたトリプルネガティブ乳がんなどの難治性の病態に対する臨床応用に繋げるための詳細な検証を行うことを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
SPring-8においてスリット照射システムの設置を確認し、問題ないことを確認した。 これまで、ビームラインに依存した照射システムで照射を行っており、ビームラインの変更はできない状況であったが、汎用性の高いスリット照射システムを開発することにより様々なビームラインで安定したスリット照射が行えるシステムを開発した。SPring-8などの公的研究機関のビームタイムは有限であり、様々な研究を推進する観点からビームラインのセットアップ変更は難しく、これまでスリット照射を行うのが可能なビームタイムは少ないのが現状であった。本システムの開発によりビームラインのレイアウト変更を最小限にした上でスリット照射が可能になった。 被照射体を設置するステージも汎用性を持たせ、小動物はもちろん細胞など様々な照射が可能なものを作成した。 今後、ビームを導入しスリット照射の再現性や線量、線量率などの確認を実施していく予定である。 患者由来のトリプルネガティブ乳がん細胞を用いたモデル動物の作成は順調に進捗しており、継代のタイミングや安定した匹数の確保も可能であることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
SPring-8でのビームタイムの確保に難渋していたが、現地での研究協力者の協力によりシステムの開発は順調に進捗している。2024年度にはビームを導入しスリット照射の再現性や線量、線量率などの確認を実施していく予定であり、今後急速に研究が加速できると考えている。 患者由来のトリプルネガティブ乳がん細胞を用いたモデル動物の作成は順調に進捗しており、継代のタイミングや安定した匹数の確保も可能であることを確認できている。SPring-8のビームラインの設定が完了すれば早急に照射実験に移行可能な状況である。また汎用X線装置を用いた抗腫瘍効果も確認し、SPring-8での照射線量の根拠になるデータを取得している。
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Strategy for Future Research Activity |
SPring-8でのビーム設定を早急に完了することを第一目標とする。並行して乳がんモデルマウスの準備を行い、汎用X線装置での抗腫瘍効果の確認を実施していく。SPring-8のビーム設定の目途がたち次第ナノ粒子の準備を進めていく。 ナノ粒子の併用効果に関しては細胞実験で確認した条件をベースに設定していく。
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