Development of CNS disease imaging probes targeting sigma-2 receptors
Project/Area Number |
23K07152
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 52040:Radiological sciences-related
|
Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
小阪 孝史 金沢大学, 疾患モデル総合研究センター, 助教 (50579836)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
|
Keywords | σ-2受容体 / 中枢神経系疾患 / シグマ-2受容体 / イメージング |
Outline of Research at the Start |
σ-2受容体は増殖状態にある腫瘍に過剰発現することから、申請者はこれまでに腫瘍細胞におけるσ-2受容体を画像診断の標的として、σ-2受容体に高い選択性を有するリガンドMILVを開発している。一方、σ-2受容体は脳内にも広く分布しており、不安や鬱、アルツハイマー型認知症、パーキンソン病など様々な中枢神経系疾患への関与が示唆されている。そこで、放射性核種で標識したMILVを用いて脳内σ-2受容体を画像化して評価した上で、MILVの化学構造変換や製剤条件の最適化を行うなどして、新たな脳内σ-2受容体イメージング剤の開発研究を行う。
|
Outline of Annual Research Achievements |
シグマ(σ)受容体は多くの固形がんに高密度での発現が認められており、そのアンタゴニストには抗がん作用が報告されている。そのサブタイプの一つであるσ-2受容体は脳内にも広く分布しており、不安や鬱、アルツハイマー型認知症、パーキンソン病など様々な中枢神経系疾患への関与が示唆されている。本研究は、SPECT用新規放射性σ-2受容体イメージング剤を開発し、脳内のσ-2受容体を画像化してその発現レベルの増減を調べることにより、中枢神経系の状態を客観的に評価する手法を構築することを目的とする。 私はこれまでに、リモネン骨格とメタ位にハロゲン(ブロモもしくはヨード)を有するvesamicol類似構造体(以下MBLV or MILV)が、in vitroにおいてσ-2受容体に高い親和性および選択性を有することを見出している。SPECT用核種[123I]は半減期(13.2235h)が短く、エネルギー(159, 529 keV他)が高いので、より扱いやすい[125I] (半減期(59.407d),35.5 keV他)で基礎検討を行った。LVのメタ位を[125I]で標識した[125I]MILVを合成し、HPLCにて精製した。放射化学的収率は53%、放射化学的純度は99%であった。分配係数を調べたところ、Log P=2.6であった。この結果は、血液脳関門(BBB)を通過する為の目安2.0~3.5の範囲内であり、脳のイメージング剤としての適性を持っていることが確認できた。しかしながら担癌マウスながらヌードマウスの脳への集積が投与60分後で2.5~4.0%ID/gだったので、脳への集積を更に高めるべく、MILVの化学構造の最適化を検討することにした。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和6年1月1日に発生した令和6年能登半島地震により、研究室およびアイソトープ総合研究施設の機器類や施設自体に様々な不具合が発生し、地震以降の実験は物理的および時間的に大きく制限を受けた。
|
Strategy for Future Research Activity |
脳への集積が高くすることを目標にして化学構造の最適化および生物学的評価を行う。
|
Report
(1 results)
Research Products
(4 results)