Project/Area Number |
23K07197
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 52040:Radiological sciences-related
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Research Institution | Shonan Kamakura General Hospital, Medical Corporation Tokushukai (Center for Clinical and |
Principal Investigator |
村井 太郎 医療法人徳洲会湘南鎌倉総合病院(臨床研究センター), 臨床研究センター 臨床研究部, 主任研究員 (00747602)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩田 宏満 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (40611588)
柴 慎太郎 医療法人徳洲会湘南鎌倉総合病院(臨床研究センター), 湘南先端医学研究所 放射線医学研究部, 主任研究員 (90826950)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 中性子捕捉療法 / 放射線治療 |
Outline of Research at the Start |
中性子捕捉療法は、中性子とホウ素の核反応を利用した放射線治療で、近年、臨床への実装が進んでいる。本研究の目的は、患者由来の腫瘍組織を有精鶏卵に移植することで、中性子捕捉療法の効果を高精度で予測できる動物モデルを確立することである。中性子捕捉療法を行う前に患者由来の腫瘍を有精鶏卵に移植し検証することで、中性子照射線量や、放射線増感剤などの併用療法を決定する新しい中性子捕捉療法治療システムの開発に挑戦する。
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Outline of Annual Research Achievements |
①細胞株移植モデルについては、シャーレにて腫瘍細胞(肉腫細胞)を培養し、有精鶏卵に 移植し腫瘍が生着することを確認している。有精鶏卵の孵卵については確立しているが、腫瘍の移植については手技が安定しないため、例数を増やして、生着率を上げることを試みている。 ②鶏卵モデルにおけるホウ素薬剤の薬理学的検討 有精鶏卵モデルで中性子捕捉療法を試みるためには、人間と同様に持続投与がよいのか、それとも単回投与でよいのか、投与量も含めて薬物動態のデータが必要である。ホウ素薬剤投与後、腫瘍および血液、正常臓器を定期的に摘出し、ホウ素濃度を経時的にプラズマ発光分光分析機で測定することで有精鶏卵における投与法の確立を試みている。現在、有精鶏卵を用いた場合の血管内投与のみでよいのか、血管内投与は手技としてむつかしいため、経経尿膜的投与についても検討している。また、鶏卵をシャーレ以上で孵卵する実験系(ex ovo)についても検討を行っている。ex ovoだと、血管の視認がしやすいためより簡単に血管内投与できると思われる。このほか、腫瘍をプラズマ発光分光分析機(ICP)にかけるにあたって、腫瘍を灰化する必要がある。腫瘍細胞については硝酸を用いた実験系で測定できることが明らかになった。引き続いて、先行施設に準じて、硝酸濃度を上げて、腫瘍そのものの灰化についても試みる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
有精鶏卵を孵卵させる系については、手技としては安定してきた。腫瘍の移植については、現段階では腫瘍の生着率が良くない。ただ、先行施設に指導を仰ぐと、これは例数を増やすと安定するとのことである。薬物動態のデータをとるため、血管投与についても実験を繰り返したが、卵殻がかなり障害になっている。卵殻のため良い血管を確保することができない。そこで、卵殻を外して孵卵を行う、ex ovoの系を導入することにした。ex ovoの系が確立できれば、薬物投与などはより簡便にすることができると思われる。ステボロニンについては、基アミノ酸ベースの薬剤であるため、経経尿膜的投与を行っても大きな問題はないと思われる。経尿膜的投与の方が手技としては簡便であるため、より実験はやりやすくなる。
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Strategy for Future Research Activity |
①細胞株移植モデルについては、腫瘍細胞(肉腫細胞)を有精鶏卵に移植しているが、生着率がよくないので例数を増やして、生着率を上げる。 ②鶏卵モデルにおけるホウ素薬剤の薬理学的検討については有精鶏卵を用いた場合の血管投与のみでよいのか、血管内投与は手技としてむつかしいため、経尿膜的な投与についても検討している。また、鶏卵をシャーレ以上で孵卵する実験系(ex ovo)についても検討を行っている。ホウ素薬剤投与後、腫瘍および血液、正常臓器を定期的に摘出し、ホウ素濃度を経時的にプラズマ発光分光分析機で測定することで有精鶏卵における投与量・投与法を確立する。 ③腫瘍組織移植モデルについては、バイオバンクから腫瘍を取り寄せ、ヌードマウスに移植し確立する予定である。今年度中に、先行施設にも伺って検討をする予定である。
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