Project/Area Number |
23K07204
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 52040:Radiological sciences-related
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
兵頭 秀樹 福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (30306154)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
真橋 尚吾 福井大学, 学術研究院医学系部門, 助教 (10756612)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 熱中症 / 死後CT / 死後MRI / 死後画像 |
Outline of Research at the Start |
死因究明業務で集積された事例について後ろ向きに検討を行い、解剖所見にて熱中症と死因究明されたご遺体の死後画像ならびに採取され保管されている検体について、死後画像所見の検討並びに解析を行う。さらに、得られた知見を基に前向きに検討を行い、環境捜査にて熱中症が疑われる事例に対して、死後画像診断の陽性率・陰性率を算出する。また、陰性(偽陽性)を生じる原因について明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度では、熱中症に対する家兎モデル(体温上昇群・アルコール追加群・薬物追加群)を作成し、死後CT並びに死後MRIの撮像を行い群間で得られた画像所見を比較することを当初の予定としていた。研究開始以降の実務に際し、想定以上に熱中症(およびその疑い)で搬入される事例が認められたため、実務例に対する死後CT並びに死後MRI撮像を前倒しして実施することとした。 該当期間中、熱中症疑い事例3例(男性2 女性1)(85~87(平均86)歳)についてMRI撮影を実施する機会を得た。MRI装置ではヘッドコイルを使用することで均一な画像取得が可能であり、CT画像との比較検討が可能であることを確認した。その際、危惧されたご遺体体温低下による信号の変化について検証した結果、低磁場装置であり死後経過時間が短時間であることから、画像評価に際して影響が少ないことを確認した。得られた画像は、ワークステーション上で融合画像を作成する等、異常所見の出現箇所を特定する手法を用いることとし、現在客観的所見の取得方法についてさらに検証を進めている。 現在までの事例には明らかな異常所見は認められていないが、その背景因子としての環境要因(室温・発見時直腸温・飲酒の有無・薬物使用の有無)並びに発症から死亡に至るまでの経過時間が影響している可能性が考えられた。 令和6年度は熱中症にて死亡に至る死亡事例に対して実施予定であった死後CT検査および死後MRI検査と解剖所見の比較を前倒しして実施し、熱中症増悪因子について明らかにすること並びに死後画像にて得られる特徴的所見について明らかにし、実務において用いることが可能な死因判定方法について明らかにする予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実務に際し、想定以上に熱中症(およびその疑い)で搬入される事例が認められたため、実務例に対する死後CT並びに死後MRI撮像を前倒しして実施することができた。 得られた画像に対して、画像ワークステーションを用いた検討を進めており、発生頻度並びにその増悪因子についての考察が進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
年々熱中症警戒が必要な期間が長くなっており、これに伴い熱中症(並びにその疑い)で搬入されるご遺体が増加しており、引き続き死後CT並びに死後MRI撮影を実施し、検証結果の精度を向上させる。 熱中症が解剖事例となった場合、組織学的検査を追加実施し、画像所見の裏付けとなる組織所見をヒト検体にて明らかにしてゆく。
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