ASDにおける軸索起始部異常の意義の解明とバイオマーカー開発
Project/Area Number |
23K07290
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 52050:Embryonic medicine and pediatrics-related
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
藤谷 昌司 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (40376372)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 軸索起始部 / ASD / 神経回路 / バイオマーカー |
Outline of Research at the Start |
自閉スペクトラム症(以下ASD)は社会性やコミュニケーション障害、行動や興味の限局を主徴とする神経発達障害で、異常神経回路を病理学的に同定するのに役立つバイオマーカーは未確立である。個々の神経細胞は、「軸索起始部(Axon Initial Segment: 以下AIS)」という活動依存的に細胞体からの位置や長さが変化する特徴的な構造をもつ。本研究は、ASD脳におけるAIS異常の意義はなにかを明らかにし、 AIS異常を神経回路異常のバイオマーカーとして確立することをめざしている。
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Outline of Annual Research Achievements |
ヒト疾患の神経回路異常のバイオマーカーとして確立するためには、ヒトASD脳における検討が必須であり、ヒトASD脳標本を用いてAIS異常を認めるか検討するために、米国SFARI内のAutism BrainNetよりコントロール脳の、ブロードマン野(BA)32の脳標本を入手し、免疫染色法で、AISを検討する方法を確立することができた。 また、ASDモデル動物におけるAIS異常についての論文をbioRxivに発表した。Otani, Y., Koga, K., Kawabata, R., Liu, X., Miyajima, H., Takumi, T., & Fujitani, M. (2024). Aberrant axon initial segment is an indicator for task-independent neural activity in autism model mice. bioRxiv, 2024-02.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ヒト疾患の神経回路異常のバイオマーカーとして確立するためには、ヒトASD脳における検討が必須であり、ヒトコントロール脳標本を用い研究が順調に進行している。また、ヒトASD脳のサンプル入手も順調に進んでいる。また、ASDモデル動物におけるAIS異常についての論文をbioRxivに発表することができているため、それに基づき、AIS 異常のある神経回路を再活性化したときに、 AIS 異常や行動異常が改善するのか明らかにする
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Strategy for Future Research Activity |
ヒト疾患の神経回路異常のバイオマーカーとして確立するため、ヒトASD脳標本を用い研究が順調に進行している。また、ヒトASD脳のサンプル入手も順調に進んでいる。また、ASDモデル動物におけるAIS異常についての論文をbioRxivに発表することができているため。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)