Development of serum exosomal RNAs involved in the invasiveness and metastasis as diagnostic markers for pancreatic cancer
Project/Area Number |
23K07397
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 53010:Gastroenterology-related
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
谷内 恵介 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 准教授 (50626869)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 膵癌 / 診断マーカー / エクソソーム / RNA / 胆道学、膵臓学 / 核酸診断マーカー |
Outline of Research at the Start |
研究代表者は、ARF6とWASF2が膵癌細胞の運動・浸潤に関わり、膵癌細胞株の培養液中に高濃度に存在していることを明らかにした。本研究では、①ARF6、WASF2、およびARF6とWASF2の組み合わせの膵癌診断性能を前向き臨床試験(検証試験)により明確にすること、および②ヒト膵癌組織に類似した組織構築をなす腫瘍を形成することができるマウスモデルである「ヒト膵癌オルガノイド移植マウス」を用いてARF6とWASF2が早期膵癌の診断マーカーに成り得ることの基盤となるin vivo実験データを得ることを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
予後不良の癌の代表である膵癌は早期発見が困難であり、有用な診断マーカーの開発が望まれている。研究代表者は、膵癌細胞において細胞運動に必須部位である葉状仮足に集積したRNAが、エクソソームに内包されて細胞外に分泌されることを明らかにした。これらのRNAのうち、ARF6とWASF2が膵癌細胞の運動・浸潤に関わり、膵癌細胞株の培養液中に高濃度に存在していることを明らかにした。 ARF6、WASF2、およびARF6とWASF2の組み合わせの膵癌診断性能を検証するために、2つの前向き臨床試験(UMIN000021938, UMIN000027906)を実施している。UMIN000021938試験では、ARF6、WASF2、およびARF6とWASF2の組み合わせがCA19-9に比較して早期膵癌(UICC病期ステージIIAまでの切除可能膵癌)の診断性能が勝るかを検証することを目的とする。UMIN000027906試験ではステージIII, IVの進行した膵癌、食道癌、胃癌、肝臓癌、胆管・胆嚢癌、大腸癌の患者血清中のARF6とWASF2をreal-time RT-PCR法により測定する。ARF6とWASF2が膵癌特異的な診断マーカーであることを明確にすることを目的とするため、進行した症例の血清を検体とする。 2023年度に2つの臨床試験における目標症例数の登録を終了し、血清検体の集積を完了した。血清検体からエクソソームを単離し、エクソソーム内のARF6とWASF2の定量測定を開始した。測定方法を確立することに成功し、順調に測定を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
Real-time RT-PCR法の測定システム構築は予定通りに進捗しており、血清検体からエクソソームを単離し、エクソソーム内のARF6とWASF2の定量測定を実施中である。令和6年4月から測定を開始する予定であったことから、当初の計画より少し早く進めることができている。ヒト膵癌オルガノイド移植マウス作製と病理組織学的検討の準備も完了しており、高知大学医学部動物実験施設にて実施する準備を進めることができている。
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Strategy for Future Research Activity |
2つの前向き臨床試験(UMIN000021938, UMIN000027906)に登録されたすべての症例の血清検体を用いてエクソソーム内のARF6とWASF2の定量測定を完了する。統計解析を実施して、ARF6、WASF2、およびARF6とWASF2の組み合わせが、CA19-9に比較して高い感度と特異性で早期の膵癌に対する診断マーカーに成り得ることを検証する。 ヒト膵癌オルガノイド移植マウスを用いて膵癌細胞が局所浸潤する前後で発現の程度を解析し、ARF6とWASF2が局所浸潤する前の早期膵癌の段階の診断マーカーに成り得るかを検討する。移植後7日目から8週後まで経時的にヒト膵癌オルガノイド移植マウスの血清を採取してARF6とWASF2の定量測定を行う。ヒト膵癌組織の小さい段階からARF6とWASF2が血清CA19-9より早く血清濃度が上昇するかを解析する。また、in situハイブリダイゼーション法により、ヒト膵癌オルガノイド組織におけるARF6とWASF2の発現解析を行う。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)