Project/Area Number |
23K07483
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 53020:Cardiology-related
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
日比 潔 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (20347339)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅村 将就 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (50595353)
畠山 金太 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 部長 (60325735)
岡田 興造 横浜市立大学, 附属市民総合医療センター, 講師 (60645323)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2026: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
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Keywords | 心不全 / 微小循環障害 / 心筋生検 / 左室拡張能 |
Outline of Research at the Start |
心筋虚血のメカニズムとして冠微小血管障害が注目を集めている。冠微小血管は通常の心臓カテーテル検査では評価できないが、近年特殊なガイドワイヤーを用いて正確且つ簡便に評価出来るようになり、虚血性心疾患の病態の把握や治療、予後予測に有用性が示された。一方で冠動脈に狭窄のない非虚血性心疾患へは不明な点が多い。 本研究では非虚血性心不全患者に対して、冠微小血管障害の合併頻度、重症度と心不全予後との関係を評価する。さらに心筋生検のサンプルを病理学的評価及び分子生物学的評価を用いて病態メカニズムを明らかにする。このことにより、非虚血性心不全における冠微小血管障害の改善をターゲットにした新たな治療法を提唱する。
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Outline of Annual Research Achievements |
当初13施設で開始した研究であるが、7施設が追加で参加となり、現在20施設から症例登録中である。全例でアボット社のPressureWire Xを用いて微小血管抵抗(IMR)を計測し、微小循環障害を定量化した。病的な微小循環障害はIMR≧25と定義される。心不全症例で微小循環障害を持つ症例がどの程度存在するか明らかにすることが目的の一つである。対象症例の70%以上の症例より心筋生検病理検体を採取しており、各施設よりホルマリン固定した状態またはパラフィンブロックの状態で国立循環器病センターに送付してある。国立循環器病センターと横浜市立大学との契約を進めており、6月には契約締結する予定である。契約締結後病理組織の解析を開始する予定である。病理評価項目は①マッソントリクロム陽性面積率:線維化の定量的評価 ②心筋細胞の短径を計測(30~50心筋細胞の平均値): 心筋細胞肥大の定量的評価 ③単位面積当たりのTリンパ球(CD3陽性細胞)の数: CD68炎症細胞浸潤の定量的評価 ④単位面積当たりのCD31陽性毛細血管数(Microvessel density): 微小血管の密度 ⑤単位面積当たりのテネイシン(4F10)陽性面積: remodelingの有無の5項目である。今後PressureWire Xを用いて収集したraw dataの定量化をスタンフォード大学と契約締結の上データを送付し、解析を依頼する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和6年4月30日の時点で159例の明らかな弁膜症や虚血性心疾患を持たない心不全症例の登録があった。研究施設数の増加に伴い登録症例数は増加してきており、令和6年4月は14例の登録があった。
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Strategy for Future Research Activity |
当初生検による病理検体が得られる症例は半数程度と予測していたが、70%の症例から病理検体を得ることが出来ている。病理コアラボでの解析は250症例の予定であり、このため総目標登録症例は500症例の予定であったが、350症例で終了することを視野に入れている。
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