Project/Area Number |
23K07552
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 53020:Cardiology-related
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
福田 旭伸 神戸大学, 医学部附属病院, 特定助教 (70791086)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江本 拓央 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (80855023)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | 右室機能不全 / 肺動脈弁逆流 / 成人先天性心疾患 / 右心不全 / 単一細胞遺伝子発現解析 |
Outline of Research at the Start |
ファロー四徴症などの成人先天性心疾患(ACHD)患者は、幼少期の術後も慢性的な肺動脈弁逆流症により右心室の心筋障害が生じ、時に薬剤抵抗性の右心不全に進展することがあります。本研究では、肺動脈弁逆流により右室心筋障害が生じて外科的治療を必要とする患者を対象に、術中の右室心筋を一部採取し、右室心筋の遺伝子発現を解析することにより右室心筋障害に関わる細胞と発現蛋白分子を同定し、右室機能不全予防のための新規介入法の提案と新規治療法の確立を目指します。
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Outline of Annual Research Achievements |
先天性心疾患患者のおよそ20%に右室流出路機能異常を有する。ファロー四徴症などの自然予後不良の複雑性先天性心疾患患者は、幼少期の外科的右室流出路形成術により長期生存がえられるようになったが、術後遠隔期に右室流出路機能不全を合併し、右心負荷による不可逆性の右室機能不全を生じることが問題とされている。とりわけ肺動脈弁逆流に伴う右室機能不全は先天性心疾患特有の問題であり、遠隔期予後に影響する。これまでに分子細胞生物学的アプローチから左室心筋リモデリングの発症機序が複数解明された左室機能不全においては多数の薬物治療が生まれているが、右室心筋リモデリングの発症機序は未解明で、右室機能不全に対する薬物治療はない。したがって、先天性心疾患患者特有の右室機能不全に対する予防法と新規治療法の開発が待たれている。 本研究の目的は、心筋リモデリングの進展した右室心筋細胞の特徴を臨床検体で解析し、右室心筋障害の発生機序を解明することである。そのために、肺動脈弁置換術を実施する成人の先天性心疾患患者を対象に、術中に採取される右室流出路の心筋切除組織を用いて単一細胞遺伝子発現解析を行い、右室心筋リモデリングに関わる炎症や繊維化に関わる細胞と発現蛋白分子を検索する。院内及び研究協力機関での倫理審査委員会での審査を終え、現在対象者(肺動脈弁閉鎖不全による外科的肺動脈弁置換術を必要とする患者)の登録を待っている段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究の対象者は希少疾患の患者であること、また外科的治療以外の治療選択肢である経皮的肺動脈弁留置治療が国内で流通しはじめたことから、2023年度の倫理審査委員会で研究の承認を受けて以降に外科的肺動脈弁留置治療を施行された研究対象者が想定より少なく、解析には一定のサンプルが集まってからが望ましいため2023年度にサンプルの解析は行えていない。
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Strategy for Future Research Activity |
兵庫県内の主要施設での多施設研究のデザインであるが、2024年度以降の登録が予想を下回る場合には、協力機関を増やすことも検討している。
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