Project/Area Number |
23K07562
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 53020:Cardiology-related
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
鈴木 香 順天堂大学, 医学部, 准教授 (90631929)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 動脈硬化 / 血管 / 炎症 / イメージング / 超早期 / 血管炎症 / 組織透明化 |
Outline of Research at the Start |
動脈硬化症の増加は社会的問題であるが、動脈硬化の形成過程に直接介入して発症を食い止める方法は見出されていない。本研究では、動脈硬化モデルマウスを用いて、動脈硬化の病態形成の超早期に起こる血管炎症を介入点とした発症予防法の確立を目指す。このため、まず、ApoE欠損マウスにおいて血管炎症がいつどこに起こり、どう進行して動脈硬化に進展するのかを明らかにする。次に、血管炎症部位に発現する炎症性分子とそのシグナルを同定し、その結果から血管炎症を収束させる方法を細胞培養系を用いて見出す。さらに、ApoE欠損マウスに血管炎症が起こるタイミングで炎症シグナルを阻害し、動脈硬化の発症が抑えられるか検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、動脈硬化の発症前に起こることが知られている超早期血管炎症をApoE欠損動脈硬化モデルマウスの各臓器において発見してその活性化に関わるシグナルを同定し、これによって得られた知見から超早期血管炎症のステージを介入点とした動脈硬化の発症予防法を見出すことである。今年度は小規模かつ散発的に生じると考えられる早期血管炎症場をマウスの臓器の中から発見するため、臓器丸ごとを3次元的に蛍光イメージングすることが可能な卓上サイズ簡易型ライトシート顕微鏡descSPIMを開発、発表した(研究協力者 大友ら)。また、descSPIMを用いて血管炎症場を可視化するために必要な各種細胞マーカーの抗体スクリーニングを行った(血管内皮細胞マーカーとしてCD31, E-selectin, ICAM-1、血管平滑筋細胞マーカーとしてαSMA, SM22α、ペリサイトマーカーとしてPDGFRβ, CD13、マクロファージ・泡沫細胞マーカーとしてCD68、好中球のCRAMP等)。加えて、細胞死マーカーとしてCaspase 3, TUNEL、細胞増殖マーカーとしてKi67についても検討した。また、超早期血管炎症の介入点として炎症性シグナルを想定しているが、実際に見出された炎症性シグナルの活性化をリコンビナントタンパク質、アゴニスト、アンタゴニスト、中和抗体等を作用させて抑制しその効果を検証するための準備として血管内皮細胞の培養系の立ち上げを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
早期血管炎症場をライトシート顕微鏡を用いてイメージングするための各種細胞マーカー抗体のスクリーニングを行い、3D免疫染色法に適合する抗体を複数得たが、まだ十分でない。
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Strategy for Future Research Activity |
所属研究室において開発されたライトシート顕微鏡descSPIMを用いて3Dイメージングに必要な各種抗体のスクリーニングを加速する。ApoE欠損動脈硬化モデルマウスの各週齢、各臓器(大動脈、心臓、脳等)を用いて血管の炎症はいつ、どの臓器のどの場所において始まり、どのように進行して動脈硬化に進展するのかを明らかにする。免疫染色法は使用できる抗体に制限がある可能性が考えられたため、3D in situ hybridizationの導入を検討する。
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