遺伝的背景に着目したCOPDの病態解明と新規治療戦略の開発
Project/Area Number |
23K07594
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 53030:Respiratory medicine-related
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
山田 充啓 東北大学, 大学病院, 講師 (00396483)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | COPD |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、AGERの機能欠損がCOPD病態形成、気腫性病変形成への抵抗性を獲得する機序を解明する。COPD病態における役割を解明し、新たな治療戦略の基盤となる成果を目的とする。具体的には以下の点を目的にする ① マウス肺胞上皮細胞を分離培養し、AGERリガンド刺激下におけるネクロトーシスの誘導、および炎症性サイトカイン・細胞死関連蛋白の動態を解析し、AGER変異、欠損が抵抗性を獲得する機序を細胞レベルで解明する。 ② タバコ抽出液肺気腫モデルマウスを用いた解析を行い、AGER変異・欠損が肺胞上皮細胞のネクロトーシス、炎症反応、気腫形成に与える影響を解析し抵抗性を獲得する機序をで解明する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、まず、マウス肺組織より、酵素的処理にて肺細胞懸濁液を作成した後、磁気ビーズによる細胞分離手法により、肺胞Ⅱ型上皮細胞を回収し、回収した細胞を培養、Ⅰ型上皮様細胞に安定的に分化させる方法を検討した。週齢により同一の培養条件でも、肺胞Ⅱ型上皮細胞からⅠ型上皮様細胞に分化する効率が変化することが判明し、特定の週齢に絞って培養実験を繰り返すことにより、Ⅰ型上皮様細胞に安定的に分化する培養法を確立した。さらに、最初に野生型を用い、AGERのリガンドであるDAMPs(HMGB-1タンパク、S100A6タンパク)、またはタバコ煙抽出液(CSE)を投与し、投与後24時間後解析を行う系にて、HMGB-1タンパク、S100A6タンパク、およびCSEの適切な濃度を設定する予備実験を繰り返した。S100A6タンパクによる結果が安定せず難渋したが、HMGB-1タンパクおよび、CSEに関しては、細胞死が誘導される濃度を設定することができた。 肺気腫モデルマウスを用いた解析では、当初の予定通り、CSE肺気腫モデルマウスにて解析を実施しようとしたが、野生型の予備実験にて、CSEによる気腫モデルの結果が安定せず、このため、エラスターゼモデルによる解析に切り替え、動物実験を継続している。気腫性変化の評価として、パラフィン包埋組織切片による平均肺胞間距離の測定、小動物用オシレーション式呼吸機能測定装置(flexiVent)を用いた呼吸機能測定を実施っし、気腫モデルが安定的に生成できることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
マウス肺胞上皮を用いた実験とマウス生体を用いたCOPDモデルマウスによる解析を同時進行して、実施している。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、遺伝子改変マウスを用い、マウス肺胞上皮を用いた実験とマウス生体を用いたCOPDモデルマウスによる解析の両方を進め、解析結果を得ていく予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)