Project/Area Number |
23K07601
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 53030:Respiratory medicine-related
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
木下 直樹 鳥取大学, 医学部附属病院, 助教 (40750336)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | EGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺癌 / PD-L1 / ULBP2 / PD-1/PD-L1阻害薬 / 放射線治療 / ADAM17 |
Outline of Research at the Start |
非小細胞肺癌に対する標準治療の一つであるPD-1/PD-L1阻害薬は、EGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺癌に対して治療効果が低いことが知られているが、その原因は十分に解明されていない。免疫関連タンパクであるULBP2が癌細胞表面から放出されると、免疫細胞の細胞障害活性が低下し、また、ADAM17という酵素がULBP2やPD-L1等を癌細胞表面から切り出すことが知られている。これらの分子の切り出しで治療抵抗性が生じている可能性があり、本研究ではEGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺癌のPD-1/PD-L1阻害薬への抵抗性とADAM17との関連を検証し、その抗腫瘍効果を向上させる治療法の確立を目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度はまずin vitroで放射線照射に対する肺癌細胞株の免疫回避につながる反応があるか検討するため、非小細胞肺癌株においてPD-L1、ADAM17、ULBP2発現の検討を行った。EGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺癌株であるHCC827細胞に対して放射線照射を行ったところ有意にPD-L1、ADAM17、ULBP2の発現が増加した。そこにADAM17阻害薬を加えることでPD-L1、ULBP2の発現はさらに増強した。培養上清中のsoluble PD-L1、soluble ULBP2、EGFの濃度をELISAで測定したところsoluble ULBP2は放射線照射後有意に上昇し、ADAM17阻害薬でさらに上昇を認めたが、soluble PD-L1、EGFは測定感度未満であり評価ができなかった。EGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺癌においても放射線照射によりUBLP2発現とともにPD-L1発現は増加し、免疫回避が促されていることが示唆された。また、動物実験の事前実験として免疫不全マウスへHCC827細胞が安定して生着し腫瘍が増殖することが確認できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
放射線照射によるADAM17発現の上昇に伴いsoluble PD-L1やEGFが増加し、ADAM17を阻害することでそれが抑制されると仮説を立て実験を行ったがELISAの測定感度未満であり、評価ができなかった。現在さらに感度の良いELISAでの測定の準備をしている。また、健常人の血液からNK細胞を単離し放射線照射やADAM17阻害薬を投与した細胞株と共培養して細胞障害活性を測定する実験を試みているが、単離しきれず単離キットを再考している。これらのことから研究の進捗は予定よりやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
感度の良いsoluble PD-L1のELISAキット、EGFRリガンドの一つであるAmphireglinのELSAキットの準備は整っており測定する予定である。また、健常人からNK細胞、CD8陽性T細胞を単離し放射線照射やADAM17阻害薬を加えた細胞株と共培養した際の細胞障害活性について測定を予定している。また、本年度免疫不全マウスへHCC827細胞が安定して生着することが確認できたため、動物実験も順次行っていく。臨床検体を使用した実験に関しては、現在研究計画書の倫理審査中であり、承認が得られ次第開始していく予定である。
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