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腸管内Akkermansia muciniphilaによるアレルギー性気道炎症制御機構の解明

Research Project

Project/Area Number 23K07614
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 53030:Respiratory medicine-related
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

伊藤 崇  千葉大学, 未来粘膜ワクチン研究開発シナジー拠点, 特任助教 (20823561)

Project Period (FY) 2023-04-01 – 2026-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Keywords気管支喘息 / 腸内細菌叢
Outline of Research at the Start

近年腸内細菌叢が、全身の免疫・アレルギー性疾患に影響を与えていることが示唆されているが、その詳細な制御機構は不明である。本研究者はアレルギー性気道炎症と腸内細菌叢の相関解析によりA. muciniphilaとアレルギー性気道炎症に有意な逆相関が見られることを見出した。本結果はA. muciniphilaが気管支喘息の抑制に寄与する可能性を示唆しているが、その詳細な分子機構は不明である。本研究ではアレルギー性気道炎症における腸管内A. muciniphilaの役割の解明を目指す。

Outline of Annual Research Achievements

本年度は【研究計画1】HDM誘導性アレルギー性気道炎症におけるA. muciniphilaの役割の検討を一部内容を変えて行った。本研究者はまず、腸内細菌叢がアレルギー性気道炎症に寄与するメカニズムを明らかにするため、抗生剤投与により腸内細菌叢を枯渇させたマウスにおけるアレルギー性気道炎症の表現系について評価を行った。具体的にはSPF(Specific pathogen free)環境下に飼育されているC57BL/6Jメスマウスにアンピシリン、ストレプトマイシン、コリスチンを2週間投与し、腸内細菌叢を枯渇させたマウスとコントロールとして通常飲水をしたマウスを作成し、両者にアレルギー性気道炎症を惹起することにより、喘息の表現系を確認した。その結果腸内細菌叢枯渇マウスでは野生型マウスに比べ好酸球・CD4 T細胞数の上昇が見られ、また、絶対数のみならず炎症細胞における好酸球の割合も増加していた、更に肺組織のHE染色解析では腸内細菌叢枯渇マウスではコントロールマウスに比べ、気管支・血管周囲の炎症細胞浸潤が増加していることが明らかとなった。更に同様の実験系にて、血清中の免疫グロブリンについて解析をおこなったところ、HDM特異的IgG1が腸内細菌叢枯渇マウスにて増加が見られることが明らかになった。なおHDM特異的IgEは検出感度以下となっていた。以上より腸内細菌叢枯渇マウスではHDM誘発性アレルギー性気道炎症が増悪すること、つまり腸内細菌叢がアレルギー性気道炎症に対し抑制的に働くことが明らかとした。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

1年目の本年度は【研究計画1】HDM誘導性アレルギー性気道炎症におけるA. muciniphilaの役割の検討を一部内容を変えて行った。本期間には、喘息モデルマウスやフローサイトメトリー、ELISA、組織学的解析を組み合わせた実験計画を綿密に遂行することにより、以上より腸内細菌叢枯渇マウスではHDM誘発性アレルギー性気道炎症が増悪すること、つまり腸内細菌叢がアレルギー性気道炎症に対し抑制的に働くことが明らかかとした。以上より概ね順調に進展していると言える。

Strategy for Future Research Activity

2年目にはHDM誘導性喘息モデルマウスに対するA. muciniphila生菌およびPasteurized A. muciniphila投与の影響の検討を行う。SPF(Specific pathogen free)環境下に飼育されているC57BL/6Jメスマウスに、ゾンデを用いてA. muciniphila生菌或いはPasteurized A. muciniphila (1.0*10^9 cfu/PBS 200μL)を週3回計4週間経胃投与する群、およびコントロールとしてPBSを投与する群に、チリダニ(House dust mite)をアレルゲンとしたアレルギー性気道炎症を誘導する。その後、肺や縦隔リンパ節、気管支肺胞洗浄液に存在する免疫細胞の数、性質及び機能の変化を遺伝子、細胞、組織レベルで比較解析する。以上の実験によりA. muciniphila生菌投与によるHDM誘導性喘息モデルに与える影響を評価する。

Report

(1 results)
  • 2023 Research-status Report

URL: 

Published: 2023-04-13   Modified: 2024-12-25  

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